世界の不思議・・・
昨日のブログの続きで・・・
なぜ、アメリカ人のダニーさんは、お隣の国、キューバに行けないのかっ？
「アメリカ政府が行かせてくれないんだよ・・・。」
えぇぇぇぇっ？！？！？！
ますます、どういうことっ？
「キューバ側は、観光収入にもなるだろうから、Welcome なんだけれど、
アメリカ側は、まだ、アメリカ市民のキューバ渡航を拒んでるんだよね。」
つまり、社会情勢が絡んでるってワケか・・・？
ググりましたよっ
なんと、１９６１年以降、アメリカは、キューバとの国交を断絶したんだそうで・・・
どういうこと？
って掘り下げていくと、メチャクチャ歴史深くて・・・
アタシ、中学、高校と、何を勉強してきたのかって・・・。
(人生、一生勉強です！ ← アンタ、予習が遅すぎるっ！）
これがね、歴史って、学生の頃は、歴史年表とか覚えたりって、全然好きじゃなかったんだけれど、
今、学ぶと、面白いのね。
ちょっとした、(かなりデカイスケールですけれど） 人間模様って言うか、社会模様が、泥沼化してて・・・
では、過去をさかのぼり・・・
もともと、アメリカとキューバは、とても交友関係にあったらしい、
と言うのも、スペインの植民地だったキューバを、アメリカが独立させてあげたからで、
とはいえ、アメリカがキューバの内政干渉権を持っていたので、実質的にはキューバはアメリカの植民地だったらしく・・・。
アメリカの後押しで、バチスタって人が、独裁政治を始めて、バチスタ政権や、アメリカの企業、マフィアが富を牛耳り、キューバ国民の不満が溜まって行ったんだって、
そこで、１９５９年に起こったキューバ革命、勃発！
腐敗したバチスタ独裁政権に立ち向かったカストロさんと、チェゲバラさんが、バチスタ政権を倒したそうです。
ここから、バチスタ独裁政権から、カストロ政権がはじまり・・・
アメリカが所有してた土地や企業を国営化してしまったもんだから、
アメリカとの関係をかなり悪化させたらしい・・・。
そんでもって、アメリカも、そんなことされたら黙ってなくて、
キューバの主要財源であった砂糖の輸出を断ち切ったんだって、
そっちがそう来るなら、こっちもって・・・、
キューバは、こんどは、アメリカが冷戦中だったロシアに寝返って、ロシアから砂糖の輸入をして経済援助を受け、キューバは社会主義国に向かって行ったらしいよ。
この時点で、もうアメリカはカンカンよっ
そして１９６１年に、アメリカは、キューバへの外交関係を断絶！
翌年の１９６２年のキューバ危機は、第３次世界大戦が勃発する寸前の出来事だったらしい・・・。
アメリカとソ連の冷戦真っ只中で・・・、
ソ連が核兵器をキューバに持ち込んだことを知ったアメリカは動揺・・・
すぐさま、キューバを攻撃すると宣言するが、ケネディー大統領が核戦争を避けるため、キューバ周辺のカリブ海の海上封鎖を選択。
ただ、もしも、キューバからミサイル攻撃があれば、それは、ソ連からのアメリカ攻撃とみなし、前面報復を招くと警告したアメリカで・・・、
結局、ソ連は、アメリカがキューバを攻撃しないのならば、キューバからのミサイルを撤退すると発表し、第３次世界大戦は、ギリギリのところで免れたということで・・・。
１９９１年に、ソ連崩壊。
キューバの唯一の財政的支えだったソ連が崩壊し、
いまだに、アメリカからの経済封鎖も続き、キューバは経済危機に陥り、国民は、海外逃亡を図る人続出！
国民の外貨所有を認め、外国企業の誘致に勤め、経済の巻き返しをはかるキューバではありますが・・・、
アメリカ政府は、まだまだキューバを許してなくて、キューバとの外交を封鎖しつづけて・・・
と言う事で、歴史の事情が絡んで、アメリカ市民のダニーさん、キューバに渡航できないんですね。
１９６１年からの交友関係断裂ですから・・・
特別な理由がない限り、観光での渡航はいまだに許されておらず・・・
と言う事で、メキシコや、カナダ経由で、別の国からキューバに非合法的に、キューバ入りするアメリカ人がいるそうですが、見つかったら、罰金２５万ドル、１０年の懲役刑が課せられるそうで・・・
でも、観光客を呼びたいキューバ側も、それは心得てるようで、入国スタンプを押さないらしいですよ。
ダニーさんが、こりんごは、日本のパスポートがあるから、問題なくキューバに行けると羨ましがっていたけれど・・・
こりんごちゃんのように、アメリカ永住権保持者の場合は、どうなるのかしら・・・？
日本のパスポート持ってても、帰ってくるところはアメリカだからさ・・・
スタンプ押されなければ、問題なんだろうけれど・・・
やっと取れたＵＳ永住権だから、危ない橋は渡りたくないよね・・・。
キューバに、無理してまでも行きたいって思ってるわけではないんですが・・・。
今回、近代社会歴史学びまして、とても興味が沸きましたよ。
人生、一生勉強ね。
無理やり勉強をやらされていた学生のときとは違って、自分から学びたい姿勢は、吸収力が違うよ！
だけれど、それを吸収する脳ミソが、学生のときほど柔らかくないのが、難点だけれどさ・・・。
特に、近代社会歴史だから、ほんの５０年前のことだけれど・・・
一歩間違ってたら、第三次世界大戦が勃発してたかもしれないだなんて・・・
社会科の勉強って、今になって興味深いと思ったよ。
世界平和を、自分ひとりでは唱えられないけれどね・・・。
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