突然の別れ。(生死のリスペクトとマインドと) | 自由の女神になりたくて。(New York 理想と現実ライフ)

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華やかな理想的街で、庶民的な現実生活を Enjoy する方法! 好奇心と向上心だけで生きる。合言葉は、「やったモン勝ち!」 仕事、恋愛、アメリカンドリーム、日々のつれづれ語ってます。





精神状態が、現実について行けない状況に、

人は、本心を見るのかな?



NY在住15周年を迎えた夕べ。


自分の周りで、いろんなことがゴタゴタしていて、アニバーサリーどころではなかった。


親友の国際恋愛結婚詐欺のことが難航していて、

自分が彼女に何かしてあげれるすべもなく、

彼女自身も現実の被害者の あきらめを突き付けられと、(この報告は、いずれ致します。)



そして、バンドでも 見苦しい程のイガミ合いで 終わった夕べのリハーサル。



あ〜あ〜、今日は、自分のアニバーサリーなんだけどね。


バンドリハ終えて、ともあれ、腹が減った。


めんどくさいけど、カレーでも作ろう。

一緒に暮らす ジョンの好物でもあるから。



カレーの煮込みに入ったところで、ジョンが帰って来た。



「おかえり〜、今日は、Youの大好きなカレーだよね〜。」


ジョンはニッコリ微笑むと、突然、



えっ、えっ、

な、なんで?!?




うぇっ、ウェ〜ンッえーん




泣き崩れたっ!



ど、どうしたっ?!


彼が泣いた姿なんか見たことなかったから、超ビックリびっくり



彼も、彼のバンドリハから帰ってきた所で、

数ヶ月前に、やっと自分がやりたい音楽のバンドに入れて、正式メンバーにもなって、10月のショーも決まった彼だったが、

もしかして、それがキャンセル、もしくはバンド解散または 脱退させられたとか?

もしくは仕事クビになったとか?


とにかく、泣き崩れた彼を抱きしめて、What happened?


しゃくり上げながら 彼がこう言った。



「My mom died.えーん




What?!?!?!




はじめは、よく理解出来なかったので、悲しいという感情が湧いてこなかった。



しばらく 母さんが死んじゃったと泣き続ける彼を抱き抱えて、


ジョンママが、死んじゃったって・・・



一汽車遅れで 悲しみの神経に その事実が伝わったら、涙が滲んだ。


大丈夫、大丈夫!


と彼に言い聞かせながら、何が大丈夫なのかわからない自分。


どうも、まだ現実に把握しきれなくて、彼のように泣き崩れることは無いのだが、



ジョンが、一時的に正常に戻って、落ち着きを取り戻し、

フロリダのお姉さん、お兄さんに連絡をとる。


正常に振舞っても、ふとした瞬間に 母を思うと感情にもてあそばれるように泣き顔を堪えている彼を見ているのは辛かった。


今週末は、レイバーディ ウイークエンドで連休のアメリカ。


実は、ジョンと こりんごちゃんは、このホリデーweekend に ニューメキシコに旅行に行く計画を立てていた。


まずは、それを全てキャンセルして、フロリダのチケットを買い替えなくては行けない。


母の死を前に、直ぐに会いに行けずに、事務的処理をしなくてはならないこの歯がゆさ。



遅かれ早かれ、自分の親にも同じ状況が起こった時に、自分も直ぐに飛んで日本に帰れるのか?


そんな、一刻もな最中、

なんとタイミング悪く、この週末にメキシコからフロリダに向かって台風がやって来る。


多分、明日、明後日には上陸、思いっきりフロリダにヒットする予定だ。


これじゃ、飛行機は飛ばないだろう。


この天候に阻まれて、直ぐに母に元に行きたいのに行けない もどかしさ。



まずは、飛行機会社に電話する。


ジョンがエアラインに電話して、キャンセルのことを訪ねていたが、電話をしながら、キャンセルしなくてはならない状況を説明すると、胸が詰まって涙ぐんでしまった。


そんな状況から、オペレーターも 直ぐに察しがつき、


購入済みのミューメキシコ行きのチケットをキャンセルしてフロリダ行きに変えるには、手数料200ドルもかかるが、キャンセルの理由が、家族の死だったりする場合は、後日、死亡診断書のコピーを提出すれば、その返金手数料は返金してくれるということだった。(American Airlines 規定)


それで、チケットの行き先変更だが、出発直前の購入で、しかもホリデーウイークエンドとくれば、チケットは、通常運賃の倍以上に跳ね上がっていて、差額を払うだけにしても、結構な額で・・、


その上、ハリケーンがやって来て、それも勝手にキャンセルされる可能性はかなりの高い確率で・・・。



一体、どうしたらいいんだよ・・・。



ミューメキシコのバケーションのホテルやレンタカーだって、早くキャンセルしなくちゃなのに・・・。

とりあえず、バケーションの予約は、全て こりんごが抑えたので、こっちだけでもキャンセルしておこうかと思ったら、


「バケーション、まだキャンセルしないで!」


「Why?」


「もし、この週末にフロリダに帰れなかったら、バケーションに行く。」



What?!?!  What are you talking about?!

えっ、お母さん亡くなっちゃって、バケーションなんか行ける状態じゃないでしょ?

楽しめないだろうし、

周りのみんなにも、不謹慎とか、母親が死んだのに、アイツ 遊んでやがったって責められちゃうよ。」


「さっきシスターと話したんだ、

直ぐにでもフロリダに戻りたい、でもハリケーンで戻れそうにない。

長女の姉も、実家から2時間半のところに住んでるが、とってもハリケーンで来られなそうだし、

ちょうどホリデーで みんなバケーションに出かけちゃって お葬式を今週末にやるよりも、みんなが集まれる来週の方がいいだろうってことになって、」


「でも、こんな状況じゃ、バケーション行ったって、楽しねないし、辛くない?

それにさ、こんな時に、バケーションなんか行ったら、マジ不謹慎すぎて、みんなに疑われるよ。

こういう時は、自粛するべきじゃない?」


「もちろん、可能なら、今直ぐにでも、フロリダに飛んで帰りたい!

でも、それが天候で実質的に無理で、

バケーションキャンセルして、フロリダにも帰れずに、ここ(NY) で 何も出来ず、きっと俺は泣いてばかりいるだけだよ。

そんなのは、絶対にイヤだ!

こんな寂しくて、悲しくて、辛い思いを 少しでも忘れたい。

きっとバケーションに行っても、突然、Mom のこと思い出したら 悲しくなっちゃうかもしれないけれど、

NYで何もしないで、喪に服して泣いてるなら、バケーションに行って、少しでも心癒したい!」




カルチャーショックっ!!!




もう、このポジティブな感覚、アッパレ拍手!


そんな風に思いつきもしなかったし、

でも、全然、そうした方がいいじゃない?



自分の親が死んだ翌々日に、バケーションで羽根を伸ばす何て言ったら、

もう、厳かジャパンだったら、不謹慎罪とかで捕まりそうでしょ?


しかも、アタシは、自分のことよりも、周りの目を気にしていた。


「こんな時に、旅行に行くなんて、気がしれないわ!」


って避難GoGoだろう。



親が死んで、直ぐにでも実家に帰りたいのに、不可抗力の諸事情で どうしても帰れない時、

悲しみに堪えてただ泣いて、

ひっそりと喪に服すべきだと思い込んでいたけれど、


もう、ただでさえ 相当 悲しいし辛いのよ、こんな思い、出来れば、ずっと引きずりたくないじゃない?


死者をリスペクトするべきだとか言われるかもしれんないけれど、

生きているのは、私たちよ。



でも、普通、Funeral (お葬式)って 亡くなった翌日、翌々日にするもんじゃないのか?


そんなに、一週間以上も ご遺体を放置したら、冷暗所にでも管理してもらわない限り、傷んでしまう。


そして、まだ他人の目を気にする自分は、ジョンが悲しい思いから救われるならバケーションに行くことに了解したけれど、

せっかくのバケーションなのに、お忍び旅行みたいで、楽しい写真なんかを Facebook とかに乗せて、シェア ポストとかは、控えなくちゃだろうなぁと、


だったら、お母さんの ご遺体も心配だし、

バケーションも公に出来ないなら、バケーションは あきらめて、フロリダの行った方がいいんじゃないかと、


「ねぇ、来週まで ご遺体 キチンと管理出来てるの?

本当に 葬儀は来週で大丈夫?

やっぱりバケーションに行くには控えた方がいいんじゃない?」


「Baby、葬儀は来週で、俺たちはバケーションに行って楽しむんだよ。」

でも、ご遺体を一週間以上ももつかしら?」

「遺体は、直ぐに火葬するとファミリー決断したよ。」

「えっ、もう火葬されちゃうの、最後のお別れ言う前に火葬しちゃっていいの?」


「Mom の遺体なんか見たくないよ。」

「え、そうなの? 」



あ、だから来週でも、どんとかまえてたんだ。



「こんなに悲しい思いをしたから、思いっきりバケーション楽しまないとね。」

「うん、でも、楽しんでも、完全 お忍びで、写真とかFacebookにアップするのは、控えた方がいいよね。」



「Why?

なんで?」




なんでって、貴方、お母さん亡くなったばっかりだし・・・



「いいの? 写真とかソーシャルメディアに乗せても?」

「Oh Yeah!Why not?」

「でも、それを見て、親が死んだのに、バケーションなんか言って誰かに言われたりしたら・・・。」


「I don't care of them!  I just care of us!


俺たちが楽しく幸せである事だけ考えて、他人がどうこう言うことなんか気にしないよ。

Momだって、きっと俺たちがバケーションに行って楽しんでくれてる方が嬉しいに決まってる。

俺の友達は、そんな中傷したりするやつはいないけど、

中には、なんか言う奴もいるだろうね。

だけど、そんなくだらん ソサエティーのことなんか気にするなって!

楽しもうね〜。

写真も どんどんFBに乗せていいよね〜。

みんな、悲しい顔より Happy な顔 みたいよ。」




カルチャーショックっ Again!!!


そして、感動!!!




ちっと、そうよ!

アタシ、なんだか ものすごく、ジョンのお母さんの死に対して、喪に服さなくちゃって思い込んでた。

これって、カルチャーの違い?


いや、宗教によっては、本当に喪に服さなくちゃ行けなかったりするけれど、


アタシは、無宗教だし、

でも、きっと、日本の仏教ベースの道徳の教えが、そう言う常識を、植え付けてくれたんだね。


それは、悪いことでもないと思う。

人の死を悼み、喪に服す。

死者をリスペクトして、


そして、今回の、ボーイフレンドのお母様を亡くして、即バケーションという この事態も、

とてもポジティブで、



今、納得して、バケーションを楽しめる。


では、これから、バケーション行ってきますよ。


報告もたっぷりしますからね。



では、搭乗完了!


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行って来ます!




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