昨日、八兵衛の店でちょっとだけ飲んでたら
昔一緒に働いてたスナックのホステスがおった
「きー坊久しぶり〜」
「…… 誰?」
「私、私!!」
「ああユキちゃん」
この女…… 昔私が大喧嘩した女。
もちろん顔は覚えてる。
でも私はワザと「誰?」と言ってやった。
この女…… 昔から気に入らん
〜 理由 〜
半魚人みたいな顔して
ええ女ぶるから
そしてノリが悪くて
常に自分中心に話を持って行きたがる。
そんな半魚人が客と同伴して飯食うとった
私は関わりたくないから
半魚人と一番離れたカウンターに座った
すると、離れたのに関わらず
半魚人が身を乗り出して私に話しかけてきた
「それナニやってんの〜?」
「ポケモン」
「ええっポケモンしてる人はじめて見たわ〜
大人でホンマにしてる人いるんや〜〜」
↑ゲーム好きをバカにした言い方
「そうなん? 私からしたら
今時ポケモンしてない人なんか
はじめて見たわ」
「だって〜、私ゲーム苦手やしぃ〜〜
ポケモンの捕まえ方もよくワカランね〜〜ん」
「そーかそーか」
同伴の客に甘えた声で擦り寄る半魚人
半魚人に甘えられて喜ぶアホ客
「こんなんアホでも出来るで」
「ええ〜〜、でもパケット代とかぁ〜〜
バッテリーすぐ無くなったり
結構お金かかるんやろ〜〜」
お前 貧乏か!
「 充電器もちろん持ち歩いてるし
全く問題ないで
今時そんなん常識やしな
そんなん気にしとったら
ゲームなんかやっとれんわ」
「ええ〜〜そーなんやーー
でも私… 毎日仕事忙しいから
きー坊みたいに出来ひんわ〜」
↑まるで人をヒマ人扱い
「私だって忙しいけど
ヨユー持ってやってるしな……
(お前みたいに客に媚びて生きてへんしな)
逆にヨユー無くて大変そうやなぁ」
「そーーやねん
毎日大変〜〜 私大変〜〜」
「そーかそーか」
「じゃあ私仕事やから行くわね〜
またお店にも遊びに来てね〜〜」
「またポケモンコンプして落ち着いたら
遊びに行くわってママに言うといて〜」
「え? こ、コンプ?」
「コンプリートの事な」
「コンプリート?」
「全部集める事な」
「ああ 私よくわからなぁ〜〜い」
「そーかそーか」
コンプ知らん
アホちゃうか!
横で八兵衛がハラハラしながら見とった…