高校一年生の第一回テスト
数1だと各種公式
数Aだと集合
に案の定引っかかった生徒がいました。
中三範囲の展開・因数分解はさらっとやってしまって、
ドンドン先に進んでしまう高校にありがちなのですが、
数学は中学の貯金が早い段階で無くなってしまう教科の一つです。
特に「集合」に関する記号は厄介です。
高校最初のテストぐらいの段階だと、
クラスの人数が36人、犬を飼っている人が20人、
猫を飼っている人が18人、どちらも飼っていない人が5人
両方飼っている人は何人でしょう?
このぐらいのことしか出てきません。
なので、中途半端に読解力がある人ほど「∉」とか「U」とかの
記号を使う意味がわからなくなってしまいます。
記号を(頭の中やメモするなどして)使わなくても答えがわかってしまうからです。
そういった段階で油断をしていると、問題のレベルが急に上がります。
その時になってようやく
記号を使って考えてみることの効果を実感できるようになります。
東和教室では、「テニスの王子様」という作品が好きな子がいたので、
その子に対しては、そのキャラクターがどのグループに属しているか、とか、
他の高校の選手とも仲のいいキャラクターはいないか、という感じで説明しました。
他にはワンピースとかドラゴンボールの話をしたような覚えがあります。
そういった情報を、普通の言葉を使って「a君はb君と仲良しでc君は・・・」と書かせて、
その内容を今度は数学記号を利用して書かせました。
同じ情報量のモノが、少ない文字数で表せることがはっきりと実感できます。