貴重なメッセージを頂いたので、低気圧のことに関して書いておこうと思います



台風が来ると喘息がひどくなる


雨が降りそうになると、いつもは気にならない昔の捻挫のあとが痛み出す


アトピーも台風シーズンになると、一端増悪するという覚えのある方もいらっしゃると思います


これは気圧のせい


人体には普段から大気圧で1平方センチメートルに対して1キロもの重みがかかっています


この圧力でつぶされないために、人体には内側から外に向かって常に膨らもうとする力が働いています


血圧も膨らもうとする力の一つです


ところが、低気圧が近づいて、外部の気圧が低くると、人体内部の圧力は急には変わらないために、膨らむ力のほうが大きくなってしまいます


すると、どうなるか


喘息で狭くなった気道などでは毛細血管が発達しているので、これが大気圧に勝って膨らむと、血漿成分の沁み出しが起こります


この沁み出しが炎症の増悪ということになります


さらに、膨らみにより神経や器官を圧迫 → 関節痛


     ヒスタミンなどの物質が分泌 → 痛みや痒み


となるというわけです



他にも、痛みや痒みは気温や湿度にも影響されることがわかっています


安保福田理論ではこれに自律神経の機能をからめて、高気圧では交感神経優位、低気圧では副交感神経優位になると説明しています。


副交感神経が優位になると、気道がさらに狭まり、喘息の症状が出たりします。夜中に咳がひどくなるのはこれですね。アトピーは普段からリンパ球過多の体質なので副交感神経が優位になるとアレルギー反応がさらに過剰になる、と。


しかし、時間の経過と共に人体内部の圧力は外気圧と等しくなるので、やがて痛みは治まり「雨の降り始めに関節が痛い」ということになるのです。


でも、炎症反応で一度出てしまった、ヒスタミンなどの化学伝達物質は、圧迫による痛みのように解消はされないために、いわばきっちり「痒み」や「じゅくじゅく」として出現する。


メッセージでのご質問は、タイではアトピーの調子が良かったけれども、八丈島では悪くなる、というものでした。


どちらも空気は東京よりは良く、気功も温暖でアトピーの症状に差がでるようには思えないのですが、


タイはスコールが来るような高気圧、八丈島は台風の通り道で低気圧という違いなのではないかと思います。



対策としては、


根本治療 → 免疫強化

対処療法 → プールや高気圧カプセルの利用


があります





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