アトピーの症状がひどく出ているところは、自分の手の届くところ
という方、アトピー性皮膚炎の症状の分類で中等度までの方の中にはいらっしゃると思います
湿疹を掻かないというのは、言うは易し行なうは難しの典型ですが
掻く、という行為が悪化の原因であることは間違いありません
ただし、あくまで悪化の原因です
痒みを感じる受容細胞は、表皮と真皮の接合部に末端があります
しかし、とんでもないことに、この末端は掻いたり、化学的な刺激を受けたりすると表皮の中まで枝を伸ばしてくることがわかっています
すると、少しの刺激でも痒みを感じてしまうようになるのです
加えて掻く、という行為によって、痒みを引き起こす物質(ヒスタミン、ブラジキニンなど)がさらに分泌され、それが血管にのって全身に行き渡ると、あっちもこっちも痒くなる
痒みが厄介なのは、
引っ掻くという行為は 条件反射と同じような反射であるということ
掻くことにより、脳内の快感物質がでること
つまり、掻く、というのは癖になるということです
しかし、掻くなどの物理的な刺激を与えないでしばらくすると、痒みの受容体は又短くなっていきます
癖、であれば、習慣化する前に対処できる場合があります
早期にアトピーの素因を見つけることができた場合です
早期といっても、ごくごく早期、1歳~2歳で、まだアトピーの診断を受けていない場合
1.抱っこすると、抱いている大人の服に顔をこすり付けてくる
2.痒くもないのに眠る時に背中や足をさすってくれとせがむ
特に2は容認して応じていると癖を作り上げてしまいます
私はこれが猛省点です
掻く癖を辞めるには、掻けなくしてしまう方法があります
無意識に掻いて、悪化することが一番多い就寝時に
手袋をはめる
画用紙で筒を作り、肘を曲がらなくしてしまう
包帯で手・腕・脚をグルグル巻きにして傷がつかないように保護してしまう
などです
3つ目のグルグル巻きに、アトピーの乾燥肌対策を加えた療法は、症状の改善にも効果を上げています
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