「鍼灸師です」というと、妙齢のおじ様たちは、ある共通の質問をなさる
「鍼でEDって治るの?」
しかも、表情も、補足説明も微妙で
「自分じゃないよ、自分じゃないけど、こういう質問って受ける可能性あるでしょう?学術的な興味から聞いてみてるんだけど、どうなの?」
答えは「効果が高いとされています」
EDの原因は、大きく分けて器質的と機能的の二つの原因があり、器質的とは病気や外傷、手術に起因するもの、機能的とは主に心的要因によるものです
器質的EDでも、脊髄損傷など神経の命令系統によるものは回復しません(鍼灸では)が、糖尿病や高血圧などに起因するものと、機能的EDには鍼灸は効果をあげています
さて、今日は、男性向けの話題ですが、メインはEDの話ではなくて、ジーンズなどズボンのポケット
一つ目は、携帯電話による精子の質の変化
二つ目は、お財布による骨盤の変位です
まずは、携帯電話による精子の質の低下
携帯電話の電磁波といえば、電子レンジと同じ高周波
電子レンジで調理ができるのなら、携帯電話でも脳が調理されるだろう、ということで、携帯電話の使用による脳腫瘍との関係などの研究がなされてますが、結果はマチマチ
今のところ、国によって規制もバラバラの状態です
電磁波が怖いなら、PCもテレビも蛍光灯からも逃げなければならないじゃないか。というのが反対派の意見なわけですが、心臓ペースメーカーを装着している人は携帯電話を使用できない、病院や飛行機の中では電源を切るように勧告されているということは、機械に対しては明らかな影響があるわけです
人間への影響が皆無だと証明できないのもまた事実な訳ですから、避けられるところは避けるに越したことはないでしょう。君子危うきに近寄らず
携帯電話の電磁波による、精子の質の低下については、アメリカの不妊クリニックを対象に、一日一時間以上携帯電話を使用する男性の精子は、使用しない男性と比べて、精液中の精子の数、生存率、運動性、正常な形態の割合が低下するというデータを発表されました
あまりいらっしゃらないとは思いますが、一日4時間以上使用すると、精子の数は40%、生存率と運動性は30%、正常な形態の割合は50%も低下するというデータが出ています。
これは使用した場合の数値なので、性器の近くに置いた場合とは、また別の話しですが、ジーンズのポケットに入れた場合には、より直接的に睾丸の中のテストステロンなどに影響を及ぼすのではないかと考えられているのです
また、長期にわたって浴び続けた電磁波が、DNAの損傷やホルモンに影響を与えるなどして、それが次世代に受け継がれた場合の影響なども研究が進められています
テストステロンは別名男らしさのホルモン。作用は、精子を作る、二次性徴を促す、やる気や快楽を促す。テストステロンの減少は、男性更年期とも呼ばれ、アメリカではこのホルモンをうつ病の治療に使用しています
草食系男子やうつ病の増加、言われたことはするけれど、自ら進んで何かを成し遂げない、という若者たちの特徴は、よもやテストステロンの減少が原因では・・・、と考えると怖いですね
今や、毎日の生活から切り離すことのできない携帯電話ですが、気になる方は
使用時はイヤフォンを使う
寝るときは枕元に置かない
ズボンのポケットに入れない
SAR値(人体がある機械から発せられる電波をどのくらい吸収するか)の低い機種を選ぶ
などの対策が有効となります
やっと、二つ目
ジーンズのお尻のポケットに、二つ折りのお財布を入れている方、そんなに押し込むと骨盤が押されて、歩くたびに骨盤を押しますし、座っても骨盤が不自然に押し出されて腰痛や、ぎっくり腰の原因になります
思いのほか一つ目に時間がかかって、二つ目が投げやりでした