Q:

次々と病気や怪我を繰り返す友人のことが心配です。友人は、一人っ子のため、大きな病気をした母親の通院の付き添いや、家事をしながら専門学校に通っています。前職は介護福祉士で腰や膝、手首などを痛めています。今も介護職はアルバイトで続けていますが、学費の捻出のためではなさそうです。よく、腰痛や膝、手首の痛みが振り返すようで、鍼灸に通ったりしながら、包帯やテーピングをして学校にやってきます。風邪や胃痛も頻繁で、薬とも縁が切れないようです。端から見ていると痛ましく思えるのですが、キチンとした性格のため、どこにも手が抜けないのだろうと思います。何か私に出来ることがないかと考えてはいるのですが、アロマなど健康法にも詳しく私が手を出す隙がありません。彼女が体を壊さないかと心配です


A:

お友達は人に必要とされることに喜びを感じる素晴らしい方なのですね。


あなたが、彼女の身体が心配であることはよくわかりますが、今以上に彼女のためにできることはないと思います。なぜなら、彼女が病気や怪我を繰り返すと言うのは、彼女なりの自己主張だからなのです。


病気や怪我をしている自分自身を見せることによって、彼女は「自分も世話が必要な人間なのだ」ということを、周囲の人にわかってもらうと同時に、自分自身にも納得させているのです


ですから、おそらく、彼女の怪我や病気は、治ることはありません。彼女自身は、もちろん治りたいと思っていると思いますが、それは、彼女の心からの願望ではないのです。そのために、一箇所の調子がよくなると、やがてまた違う何処かに不調が出てくることになるのです



ですから、彼女のためにあなたができることは、「大変なんだね」と気づいて彼女に理解を示してあげることです。こういうことをしてみたら?などという提案は、恐らく彼女自身が無意識に却下し続けることと思います



信じられないかもしれませんが、彼女のように病気や不安によって、自己を確認している人というのは意外に多いものです。ミュンヒハウゼン症候群といって、自分の子供を病気に仕立て上げることによって、かいがいしく看病をする母親像を他人に見せ、アイデンティティーを保つ、という病気もあります。この場合は、実際に子供に毒を盛ったりすることもあります


彼女のことを、大変だなと感じたとしても、不幸だ、とか、哀れだ、などと思うことはありません。それが彼女の表現方法なのです。ですから、あなたが、もっと他の方法があるのに、と感じていて、アドバイスしたり、本を読むように勧めても、彼女に変化が現れないのもあなたのせいではありませんし、力不足でも愛情不足でもありません


別の表現方法や、あなたが考えるような幸せは、彼女自身が周囲の人々との関係によって、何かに気づいたり納得をしたときに始めて、彼女自身が享受するもので、それ以外の方法で彼女が、今の状態から抜け出すことはありえないのです





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