ホリスティックケア・プアマナの患者さんは、圧倒的に女性が多いのですが、ご質問の中には
「主人のハゲは(鍼灸)で治りませんよねぇ?」というのもあります
鍼灸にも、毛髪に関する項目はもちろんあります。年齢とともに発生する薄毛だけではなく、主にストレスが原因と思われる円形脱毛などの症状もあるからです。それとともに、もちろん通称「若ハゲ」などに対する処方もあります
今日は円形脱毛症については、置いておいて、ご質問の「主人のハゲ」、いわゆる年齢に伴って、頭髪が心細くなってくる状態について
牛乳を浴びるほど飲んでも身長が伸びない、タバコを吸いまくっていても長寿を全うする、方がいらっしゃるように、頭髪の状態には当然個人差があります。人間の身体が千差万別である以上、全ての方に有効な処方というのもまた存在しないわけですが・・・
薄毛を気になさっていて、現在まだ、全く毛穴も見えないようなすべすべの頭皮でないなら、タバコとシャンプーを止めてみては?とお話ししています
健全な毛髪の発育を妨げる条件として一般的にあげられているのは
・血行不良
・毛穴の皮脂過剰分泌
・毛穴の詰まり
・ストレス
などでしょうか?
東洋医学では「毛髪は血余」といって、身体を養ってきた血液の余りが髪を作るという考え方です。疲れやストレスによって、身体が疲れているような状態では、当然髪も細って艶がなくなります。しかし、この栄養状態というのは、体内を栄養するような、血液が不足せず、巡りも良い状態のことであって、現代の栄養学でいう、栄養過多の状態とは全く異なるものです
また、髪を司っているのは臓器のうち、「腎」生命力や成長、生殖を担っています。これが衰えれば、髪が薄くなったり、白髪になってくるのは、自然の摂理。髪の状態は体調を記録しているようなもので、体調によって細くなったり、艶を取り戻したりしながら伸びていくわけです
生殖を担う男性ホルモンが旺盛な方が薄毛になりやすい易いのも納得ですね。同じ理論から、房事(生殖活動を表す東洋医学用語ですね)過多でも、毛髪は薄くなります
そういう意味では、上記の条件のうち
・血行不良
・ストレス
・皮脂の過剰分泌防止
は健全な毛髪を保つ上で、重要な要素だといえます
ところが、毛髪関連のCMで見かける
皮脂の過剰分泌を取り除き、毛穴のつまりを取り除く
のは、本当に有効な対処法なのでしょうか?
だとしたら、毛穴が万年詰まっているホームレスは全員ハゲのはず・・・。
ネット上でも、美容師さんが、シャンプーの有効性や頭皮の炎症を起す作用についてよく書いていらっしゃいます。
岩盤浴の店内の注意書きに
「岩盤浴後は、シャンプーや石けんを使用しないで下さい」と、書いてあることがあります
あれは、一つには、岩盤浴で開ききった毛穴から、せっかく重金属などの有害物質が出たところを、シャンプーの界面活性剤で、そのまま毛穴から、体内に押し戻すことになるのを防ぐという意味があります
だとしたら・・・。シャンプーや石けん、良い訳がありません
髪も毛穴も排出器官
それにせっせと界面活性剤をつけて、シリコンコートでさらさらにして、毛穴から出た汚れも押し戻し、皮膚のバリア機能を壊している
ビバ、シャンプー!
五木寛之さんも、滅多に頭髪は洗わない。だからふさふさ。とおっしゃっていらっしゃいます
タバコを止めるのは、もちろん血行不良を引き起こすと共に、シャンプーを止めると髪に匂いが強烈につくのがシャンプーの香りでごまかせなくなるのでやめた方が良いという意味もあります
なぜ、頭頂からハゲルのか・・・などは
ムー様の「毛はまた登る。ハゲよさらば」