私たちは自分が欲するものを他人にまず贈ることによってしか手に入れることができない


「贈与するも何も、僕は赤貧であって、他人に与えるものなんか、何もありません。それよりまず僕に何か下さい」


と、口を尖らせていう人が出てくるかもしれません。


 でも、残念ながら「そういうこと」をいう人は、その言葉によって自分自身に呪いをかけていることに気づいていない。そういう人はそのあと仮に赤貧がら脱することができたとしても、「私は十分に豊かになったのでこれから贈与をすることにしよう」という転換点を見出すことができません。いつまでも貧しいままです。そこそこの生活ができるようにっても、「世の中には俺より豊かな奴がいっぱいいるじゃないか(ビル・ゲイツ)とか。贈与なんて、そいつらがやればいいんだよ。オレには家のローンとかいろいろあるんだから・・・」そういうふうにしか言えなくなってしまう。それが「まず僕に何かください」と言ってしまった自分に対する呪い」の効果なのです


 




ずいぶん長いですが、内田樹さんの下の本から抜粋です






ひとりでは生きられないのも芸のうち (文春文庫) (文庫) / 内田樹



¥600

楽天



内田さんは、相当人気のある方のようなのですが、最近一般紙(っていうのかな?雑誌とか)をあまり読まないので知りませんでした。



この本では、このことが、繰り返し言及されています




私たちは自分が欲するものを他人にまず贈ることによってしか手に入れることができない







最近は、若者のお見合いなど、マッチメーキングにも力を入れていらっしゃるようですが、それも全て、共同体の一員として予測不可能な毎日を、どうにもならないしがらみ(家族とか)にまみれて生きていくことこそが、人生なのだ、ということを、本のタイトルにもあるように地でいっていらっしゃるから。のようです












僕たちの時代がしだいに貧しくなっているのは、システムの不調や資源の枯渇ゆえではなく、僕たちひとりひとりが努力を怠ってきたからではないかと僕は考えています








人間の世界は


人間が作りました




今からでも、自分の場所で


自分のやり方で、できることは必ずある






内田説は、当時「おひとり様」に対する形で論争を巻き起こしたらしいのですが、私は圧倒的に「ひとりでは生きられない」ほうの人生を選びます




















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