「『うつ病』と診断された方がたくさん来ます」
と言ったら精神科のナースに
「ここ(鍼灸マッサージホリスティックケア・プアマナです!)に来られるなら『うつ病』ではないですよ」と言われました



『うつ病』と診断されているのに『うつ病』ではない。???わかったような、わからないような話ですよね。でも、ここのところが患者さん自身も1番の悩みどころではないかと思います



一般的に抱かれているイメージとして、精神科より心療内科の方が症状として軽い印象がありませんか?最近では「心の風邪」「5人に一人がうつ」などという情報も目にし、心療内科の看板もよく見かけるようになりました。
心療内科と精神科、どちらも一緒に診ている病院もあります。心療内科で「うつ」と診断された方も多いでしょう。心療内科と精神科、何が違うのかよくわからないので調べてみました



心療内科は心身症を扱う。心身症とは


心身症とは身体疾患の中で、その発症や経過に心理社会的な因子が密接に関与し、器質的ないし機能的障害がみとめられる病態をいう。ただし神経症やうつ病など他の精神障害にともなう身体症状は除外する。(日本心身医学会 1991年)


これは私も学校で習いました(笑)
要するに
心理的、社会的な原因で身体に不調がでている状態。
そしてハッキリと神経症やうつ病などは除外する、と書かれています。



つまり、うつ病は精神科で扱われる病気なのですね。


因みに主な心身症は

過敏性腸症候群
過敏性膀胱
胃潰瘍
神経性胃炎
神経性嘔吐症
狭心症
月経不順
高血圧
不整脈
緊張性頭痛
偏頭痛
慢性疼痛
関節リウマチ
気管支喘息
アトピー性皮膚炎
じん麻疹
円形脱毛症

(ただし、これらの病気にかかっている全ての人が心身症というわけではありません、と必ず注釈がついています)


確かにここにも『うつ病』は入っていません



自分が『うつ病』ではないかと疑ってネットなどで調べたとすると、必ずうつ病の診断基準としてDMSという指標が出てきます
簡略にまとめた○×形式のものもあって



ほとんど毎日続くうつ気分
何も楽しいと感じる事が出来ず、無気力で興味もわかない
食欲が低下している
よく眠れない
イライラする
疲れやすく、だるさが取れない
自分を責めてばかりいる
集中力が低下している
死にたいと考える


『このうち5個以上あてはまるとうつ病の疑いがあります』などと書いてあります
仕事がうまくいっていない上に家庭でも問題がある、ような場合は高い確率で5つあてはまってしまうようです。



以上のことから、推察するに



1 心療内科は身体の症状、精神科は心の症状をそれぞれ診る。心療内科の方が気軽に行ける、症状が軽いというわけではない


2 心療内科で『うつ』と診断された方は、1の通り身体に自覚症状があるので鍼灸に来る方が多い。


3 うつ病といっても症状の重さ(多さ)などによって種類がある。精神科のナースが言うのは症状の重さ(多さ)の問題と、定義が間違っている、という問題。鍼灸に来るのは身体に自覚症状があるためで、心療内科での診断が主であるはず。従ってうつ病ではない、はず。ということでしょう


ますますややこしいですね。



患者さんの中には「うつ病と診断されましたが、自分では自律神経失調症だと思います」と言う方もいらっしゃいました。
自律神経失調症はバランスの崩れた状態ですから、それも正しいのかもしれません。
具合が悪くていくら検査しても原因が特定できなかった、という方もいらっしゃいます



しかし、鍼灸では診断名は重要ではありません。また、鍼灸師が病名を診断することもできません。
心の不調があれば身体の不調もあり、逆もあるだろうな、と感じるだけです

いくつかの病院に通っても診断名が確定しないと不安が大きくなってしまいます。ただ、患者さんにとっても、診断名や定義よりも1番大切なのは不調が少しでも楽になるかどうかではないかな、と思います



現在、診断名があってもなくても、

ダルい
身体が動かない
気力がわかない
眠れない
不安感がある
頭痛
下痢・便秘
月経不順
冷えやむくみ

など

いらして下さった方にはじっくりお話しを伺って心を、同時に身体からの情報を読みとって不調の緩和を。
そのためにホリスティックケア・プアマナは完全予約制プライベートスペースとご紹介の方以外は女性のみでのスタイルで施術をさせていただいています







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