日本では自殺者が年間3万人超えの状況が14年間続いています。
一説には年間10万人とも言われているこの異常値はOECD加盟国の中でもダントツの1位を記録していました。(最新データでは急浮上した韓国が一位)調査対象105カ国中では8位。米国は42位でした。



年齢では1番多い層が45から64才の男性。働き盛りの年代です。
自殺の理由としては全体の3割程度が「経済事情」。男女比では男性約2万人に対して女性は約9600人。男性が倍ということになります。



自殺の原因として最も重要視されるメンタルヘルスの有病率はOECD諸国の中ではイタリアについで二番目に低い数値であり、この分野の対策が遅れているとは考えられないと専門家は分析しているそうです。では、何が原因なのか?



WHOが各国の事情を分析しているところによると

『日本の自殺率の高さについては、WHO精神保健部ホセ・ベルトロテ博士はこう言っている。「日本では、自殺が文化の一部になっているように見える。直接の原因は過労や失業、倒産、いじめなどだが、自殺によって自身の名誉を守る、責任を取る、といった倫理規範として自殺がとらえられている。これは他のアジア諸国やキューバでもみられる傾向だ。」こうした点は当の国の人間では気づきにくい見方かと思われる。』(2003年)



他にサムライ文化、仏教や神道ではイスラム教などが自殺を厳禁としているのに対して中立の立場であること。などのあげられていました。



上記のデータと分析を見てきた限りにおいて、皆様は何をお感じになるでしょうか。
私は、自殺者の最多層に非常に危機感を感じました。
統計は切り取りたい所でいくらでも操作ができます。分析データも鵜呑みにはできません。しかし、恐ろしいほどの深刻さがこの中にはあるような気がするのです。



確かに、自殺を文化的に許容しているところはあるでしょう。ただ、自殺すると成仏できないという通説も日本人
なら知っているはずです。
ということは、そんなことより、とにかく「現状」から逃げたいという気持ちが強いことになります。
メンタルヘルス有病率は実際はもっと高いとは思われますが、精神的な病気による自殺者が多くないということを裏付ける話しを精神科の看護師さんから聞いたことがあります。
精神病による幻覚や苦痛で自殺してしまうのは圧倒的に女性の方が多いのだそうです。理由は「思い切りがよいから」。男性なかなか思いきれないのだそうです。



だとすると、状況を判断ができないような肉体的・精神的状況になく、本来ならためらいがちであるはずの男性が現状から逃げたい一心から自殺しているのが、日本という国なのだということになります。



自分が住んでいる国の現状としてこれほど恐ろしいことはないと思うのです。



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