「カラオケ店で会った女子高生のグループが口々に『お疲れ様』と挨拶をしていたので驚いた。」という話しを聞きました。「女子高生は疲れてるらしいよ」と。
同じく、複数の患者さんからもよく聞くのが「若い男の子の体型が弱々しくなっている」「背が低くなってきていると思う」
という感想。中には「男の子の体型がだらしがなくなっている」という手厳しいご意見も
ごもっともと思いながら、本当にそうなのか、データで調べてみることにしました
17歳男子の平均身長で推移を見てみると
（データはいずれも学校保健統計調査より）
1950 161.3ｃｍ
1970 167.8
1990（平成2） 170.8
2009 170.6
この60年間で9.3ｃｍの増加、伸び率は5.8％
一方、同じく17歳男子の平均体重は
1950 52.2ｋｇ
2009 64.4
と、12.2ｋｇ増加、伸び率は23.4％と実に身長の伸び率と比較して4倍もの数値。
17歳女子では平均身長の伸び率は7.4％、平均体重は8.0％でした。
この数値を見ると、平成に入ってからの20年間は身長は伸びておらず、男子においては体重だけは順調に増加しています
身長が低くなり、体型が弱々しく「締まりがない」という感想がデータとして裏付けられたことになります
問題は、過去100年間を比較して昭和の時代にはほぼ一貫して増加し続けていた日本人の平均身長が20年間で横ばいになっている要因。
世界的に身長の伸びは止まっているのであれば、問題視する必要もないのかもしれませんが、OECD諸国平均では身長は伸び続けていると報告されています
専門家の分析を待つまでもなく、特に平成に入ってからの日本人の平均身長の頭打ちの要因は、
ざっとあげてみても
睡眠不足
身長にはカルシウムという間違った知識
環境変化
カロリー過多の栄養不足
であろうと推測できます
治りにくい病気の増加、低年齢化、全てここから派生しているのに、栄養学は相も変わらず「赤いもの、緑色のもの、黄色いもの」ですか？
この対策が国家プロジェクトにならないって、どうなっちゃってるんでしょうか？
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