ある日、患者さんが「頭が良くなるツボはないですか?」

どこからどう見ても、頭の良い方なので、必要ないじゃありませんか、と言ったのですが、ご本人は「アタマ悪いなあ、と思うことがしばしばある」とのことでご不満らしいのです。


そもそも、頭が良いというのはどういうことかと伺うと、アタマが悪くないことだ、と。
禅問答のようです。


では、どういう時にアタマが悪いと感じるのか。
伺っているうちに、その方は、要領が悪かったり、忘れものをしたり、人と話している間に注意がそれて齟齬が生じたりした時に「私はアタマが悪いなあ」と思ってしまう、ということがわかりました。


世間一般には、ただの「ウッカリ」とか「不注意」程度だと思うのですが、ご本人にとっては「アタマ悪い行為」ということになるようです。ご自分に手厳しい。



しかし、それでしたら
ツボは人中
上唇の中央の上と鼻の間の溝にあり水溝というのがツボの名前です。溝の上(鼻の下)から1/3位の位置にとります


不注意や、人と話している間にも話題とは別のことを考えてしまう、というのは、意識が常に「今ここ」にないという印


想像力(や妄想力)がたくましい方にもよくある状態です。


人中は、鍼灸では脳血管障害の治療に使われるツボ
脳を目覚めさせる醒脳開竅法では太い中国鍼を刺して神経の伝達促進を図りますが、指で押しただけでも相当に痛いです。


意識を失った人に使ったり、死者を蘇らせるとも言われる強烈なツボです。
朝どうして目が覚めきらない時に自分で押すと、あまりにも痛いのしっかり目が覚めます叫び



このツボを公共の場所で指圧するのは、ビジュアル的には決してオススメできないのですが、背に腹はかえられない。
それに、質問なさった患者さんは美人なので、少々のことでは醜い絵面にはなりません。


電車の中で鼻の下を指圧して、あまりの痛みに我に帰る美人の図
なかなか風情がありそうです。


忘れ物が多くてお困りの方
直ぐに意識が目の前から移ろってしまう方


人中をお試しになってみては如何でしょう?
押す時には呉々も手加減せず、ギューっと。がコツでありますにひひ



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