一般的に皮膚科では「ステロイド」は正しく使用すれば安全な薬。として、使用を敬遠する人々に「正しい知識を持つよう」呼びかけています


今回、かなり大々的にステロイド批判が行われましたね。





【アトピー性皮膚炎がダニなどの原因物質を身の回りから取り除いた後もすぐに治らず、
慢性化する仕組みを出原賢治佐賀大教授らの研究チームが解明し、米医学誌に11日発表した。
 研究チームは、患者の皮膚を分析。アレルギーの原因物質が体内に侵入すると、
免疫細胞が働いてかゆみが生じると同時に、たんぱく質「ペリオスチン」が大量に生成されることを突き止めた。

 ペリオスチンが皮膚組織に沈着すると、免疫細胞がさらに刺激され、かゆみが生まれる悪循環が起きることも分かった。
原因物質を取り除いてもペリオスチンの沈着が続き、症状が慢性化するという。
 現在の治療法はステロイドの服用などで免疫を抑制しており、感染症にかかりやすくなる副作用がある。
今回の発見で、ペリオスチンを狙い撃ちする副作用の少ない薬の開発が期待できるという。 

時事通信 6月12日(火)1時7分配信】



アトピー性皮膚炎の患者さんでは

未消化のタンパク質が免疫細胞のTh2を活性化してロイコトリエンやヒスタミンが過剰に分泌して炎症を促進してしまうことがわかっていました。


重要な免疫器官である腸管の粘膜が荒れて、十分に消化されないタンパク質が吸収されてしまうと、全身の粘膜のTh2が活性化してしまう、という理解でしたので、そうであれば、この場合に最も大切なのは腸内環境の整備ということになります。




時事通信の記事を読む限りでは、

1 皮膚から抗原が侵入
2 炎症性メディエーターが発生
3 ペリオスチンが大量発生
4 インテグリンと結合
5 炎症メディエーターが増殖

6 ペリオスチンを狙い撃ちして炎症を抑制


ということですから、いくつかの疑問がわきます。

疑問 1

皮膚表面から入った抗原に対しての対策であって、腸管からのルートは考慮されていないのかな?


疑問 2

ペリオスチンが大量発生する事はわかったが、アトピー性皮膚炎の患者さんでは何故特異的に大量発生してしまうのかな?


疑問 3

ペリオスチンは例えば心筋の再生にも関わるし、癌でも増殖するけれど、ペリオスチンを狙い撃ちして、記事にあるような「ステロイドは免疫を抑制して感染症にかかりやすい」と同様のリスクがあるのではないかな?


疑問 4

今回は、もうこれさえあれば!的な大きな報道でしたが、これはアトピー性皮膚炎の一部を確かに解明しているけれど、メカニズムの全部は解明してないよね?


疑問 5

最も大きな疑問だけど、なぜ、突然、ステロイドを批判したのか?この言い方ではステロイドの代用として、より安全と言って皮膚科で処方している「免疫抑制剤 プロトピック」まで一刀両断してしまったですよね?
一度発症(抗原が入って)してしまえば坑アレルギー剤もダメって事ですよね。


うう~ん。
意図的なものなのか!?
やはりアトピー性皮膚炎はお金になるのだろうなあ



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