娘が図書室で借りてきた本




アラマタ生物事典/講談社



¥1,995

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面白いのなんのって、オリンピックで寝不足の体に拍車をかけるほど面白です

巻頭の荒俣宏のごあいさつから

「これまでの生物事典は、かわいい、きれい、おもしろい、とその生態や形を語るものでした。でも、この本は違います。「生きものはありがたい」と心の底から思い知らされる本です。江戸時代にさかえていた「本草学」の精神に学んでいるからです」





荒俣宏といえば、博物学

今回wikipediaで調べて、博物学のことを東洋では「本草学」と言っていたと初めて知りました

本草学といえば、「神農本草綱」

本草学の祖、神農が舐めたり噛んだりして確かめた植物の薬効効能をまとめたという東洋医学のバイブルの一つです


ところが、荒俣宏は博物学と、本草学を少し違うものととらえているらしい

再び、ごあいさつから




本草学は、この世に存在するあらゆるものの効能を探る学問でした。元祖である「神農」は、植物をかんだりなめたりして薬か毒化を確かめたそうです。つまり博物学が目や心で学ぶ学問だったとすると、本草学は命と体で学ぶ学問だったのです。




いいなあ、命と体で学ぶ学問

神農は、頭部から下が透明で、植物を摂取するとそれが毒なら臓器が黒くなったため、薬と毒を見分けることができたといわれています。実に一日70回も中毒を起こしながら、民のために役に立つものを見分け続けた。そして、最後は身体にたまった毒素が原因で亡くなったとされています。




激しく、話がそれました

アラマタ生物事典です


「シジミは冷凍すると肝臓の薬オルニチンが実に8倍に増える」

「カニの殻、キチンキトサンは、放射性物質まで吸着して体外に出す」

など、おなじみの豆知識から




「ゴキブリの脳から抗生物質」

「牛のウンコからバニラの香料を抽出する」

「ホホバにまつわる捕鯨反対の本当の訳」

「がんを眠らせるヤママリン(ガのヤママユから抽出される成分)のまほう」

「宇宙服に応用されたキリンの足」


などなど、関連項目へのリンクもついているので、ネットサーフィンをするかのごとくするする読み進めることができます






もちろん、読みながらへぇ~、へぇ~の「トリビアの泉」状態


ヤドクガエルの毒は、1匹のもつ約2㎎で大人20人を殺すのに十分な量。これに対して同じ毒成分の内の「エピバチジン」は、なんとモルヒネの200倍もの鎮静効果を持ちながら、薬物依存や禁断症状がないのが特長。その神経系への作用からパーキンソン病やアルツハイマーへの効果も期待されているのだとか


鍼灸治療によるβエンドルフィンの鎮静作用はモルヒネの6.5倍




「モルヒネには勝ったが、ヤドクガエルには完敗かぁ」


思わずつぶやきも出てしまう面白本です





荒俣宏も「本草学かあ」なんだか嬉しい
荒俣宏を「テレビに出てる人」と認識している娘に「この人は南方熊楠の再来と言われているのだ」と説明
「ママも再来になれば?」と簡単に言う娘に
「記憶力滅法悪いから、せいぜいなれても『おさらい』くらいだね」
上手いこと言ってないで、頭の中を整理しろ[みんな:01]デスな










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