安定期に入ったマタニティケアに来られる妊婦さんの中には、むずむず脚症候群に悩まれている方がいらっしゃいます。
文字通り主に足がムズムズして眠れない。ムズムズの症状は
痒み
じっとしていられない
虫が這うよう
ほてっているよう
刺されるよう
と、表現も様々
ムズムズ足症候群はれっきとした病名で、妊娠中以外にも現れます
現在考えられている原因は下記に書いておきますが、妊娠中の場合には鉄欠乏性貧血と言われることが多いようです。検査で貧血があれば鉄剤の摂取が必要です。
しかし、妊娠中で
貧血ではない
鉄剤で効果がない、という方は
是非鍼灸を試してみて下さい!!!
私自身は、貧血よりも神経痛に近いのではないかと思っております。
そしてWikipediaの治療法でも紹介されていますが、鍼灸が得意な疾患の一つだと思います。
実際、ご自分でも温めたりマッサージをしたりした方が、症状が和らぐという方が多いようです。
現在推定されている原因としては
神経伝達物質であるドーパミンの機能低下
中枢神経における鉄分の不足による代謝の異常
脊髄や末梢神経の異常
遺伝的な要素
などが考えられている。
《wikipediaより》
認識のある産科の先生であればまず貧血の検査などの指示・処方があるはずですが、認知度が低く機能的な疾患がないので、つわりと同じく治療の対象にすらならない場合があります。
また、検査によって貧血が認められないと、妊娠中の場合には他の疾患(腎不全、心不全、リウマチ、線維筋痛症など)の場合のように睡眠導入剤、抗てんかん薬、ドパミン受容体作動薬などの処方ができませんので、治療法はほぼないと思います。
同じく、妊娠中でなくても症状のある方、基礎疾患のない方は、抗精神薬や抗うつ薬を処方されて症状を長引かせないようにすることが大切です。
お辛い症状を抱えている妊娠中の方は、お近くでマタニティケアをしている鍼灸師を是非お探しになってみて下さい。
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