出れば読んじゃう作家の1人、村上春樹さん


今回のは発売前から、またものすごい鳴り物入りだったわけですが、放っておくとあんまり売れないのが分かっていたから、あそこまでやったのかな?と思いました。



色彩を持たない多崎つくると、彼の巡礼の年/文藝春秋



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とは言え、興味深い話であることには変わりなくて、つまらないなりに色々と考えさせられました。(面白くなかったのか!おいっ!)


村上春樹は、ずっと穴を掘り続けています。自分の奥深くへと。


いくつかの小説に「壁抜け」という現象が出てきて、どうやら解離性障害のことのようなのですが、今回の小説では、それは個人的な疾患ではなくて、世界の構造がそうであるという感じがより濃くなっているようです。
解離性障害は自分が自分であるという実感がなかったり、気づくと覚えの無い場所に居たり、一定期間の記憶がなかったり、つまり、魂が肉体から抜け出てしまったような状態がおこる精神疾患です。


ところが、途中「(自分の頭で)自由にものを考えるということは、つまるところ肉体から離れるということ」だという友人が出てくる。
肉体を常識や社会規範と置き換える事もできるのですが、これ、結構文字通りの意味なんじゃないかと思えます。

自分の寿命を限定することと引き換えに、「圧倒的な知覚の拡大」を体験する人も登場するのです。


LSDとか、大麻とか、オルダース ハクスリーなんかが浮かんできちゃいますが、彼の小説をずっと読んできていると、明確な意図と意識を保ったままそれを実行しているように思えてくるのです。


1Q84ではパラレルワールドが出てきました。宗教や、物質、教義に人心を操られる人も、操る人も出てくる。
何かを知っている、わかっている気がする。


小説家や漫画家は、よく「降りてくる」と言いますが、少なからずチャネリングのようなものがあるのでしょう。


ただ、村上春樹の場合は、もう少し定まっているような感じがある。
1番近いのが「ヘミシンクやってない?」という感じなのですが、如何でしょうか?私自身も経験したことがないので甚だ疑わしい感想ではありますが…

そうすると今回作中で未解決な部分が全部解けちゃう。ような気がします。


とは言え、全て百万読者の内の1人の妄想ですね。

最後にハルキ節の中からスピと言おうか哲学と言おうか心理学と言おうか、タメになる一文をご紹介します

「人の心と人の心は調和だけで結びついているのではない。それはむしろ傷と傷によって深く結びついているのだ。痛みと痛みによって、脆さと脆さによって繋がっているのだ。


悲痛の叫びを含まない静けさはなく、血を地面に流さない赦しはなく、痛切な喪失を通り抜けない受容はない。

それが真の調和の根底にあるものなのだ」






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