英語のことわざに
The remedy may be worse than the disease.(治療が病気より悪いこともある)
というのがあります。


日本語のことわざでは
角を矯(た)めて牛を殺す

この角さえ曲がっていなければ、と、角を叩いたりのばしたりしようとすると、牛は弱って死んでしまうことから、小さな欠点に気を取られて結果的に全体をダメにしてしまうことです。


「力の流れそのものにはどんな悪も存在しない、矯めたり、とどこおらせたりするのがまずいのだ。…すべての大もとに行きつかなくてはならないのだ」
ある本で空海とおぼしき人物が怨霊のついて語っているセリフですが、これ、最近のエジプト情勢でも身体の仕組みにでもあてはまる言葉だと思います。


矯める、という言葉には事実を故意に曲げる、という意味もあります。


エジプトの大統領擁立派にも、反政府勢力にも、それぞれの理想があり、その理想の実現のためには一歩も譲れない。
当事者たちにとって、そこには善も悪も光も闇もありません。どちらにとっても自分たちは善であり、相手は闇であるのです。
その過程で相入れないものは当然排除していく、あるいは自分の理想に沿って矯めようとする。そこではじめて悲劇や犠牲が生まれてきますが、理想の実現のためという大義名分の前では罪の意識も良心の疼きもないでしょう。

治療(クーデター)が病気(デモ)よりも悪くならないことを祈るばかりです




例えば
骨盤が歪んだ
顔が左右非対称になってしまった
糖尿病になった



自分にとっては不都合であっても、身体が生活習慣に合わせて骨盤を曲げ、(一例として)過剰にインスリンを分泌した、力の流れそのものに悪意はありません。立ったり歩いたりし続けるため、余剰の糖分を処理して生命を維持するため、という理想の実現のためにやったことです。




治療が病気よりも悪いことがある
角を矯めて牛を殺す

これが対応しているのが面白いです
見えているものだけ矯めても全体(ホリスティックな)のバランスを崩すだけ


牛を殺さず、全体の主体である自分を生かしたいのであれば

時として大もとにまで行きつかなくてはならない、のです。




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