大事なのは違うことをしないことだ

毎日のほとんどのことは、まるで意地の悪いひっかけ問題みたいに違うことへと誘っている。でも、違うことをしなければ、ただ単に違わないことが返ってくるだけなんだ。そうしていれば、私のできることはだれにでもできる。

それぞれに誘われやすい『違うこと』は違う。誘われやすさはその人の長所のすぐとなりにあるから、だれもが毎日十円、百円と借金をするように『違うこと』をしている。


まず、自分の宇宙の神様を自分だと思わないと、決して全部は見えてこないと思うよ。自分の人生は自分しか助けられない。自分を助けられたら、きっと神様も釈迦も地球もなんでもかんでも助けてあげられるんだ。




花のベッドでひるねして/毎日新聞社
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よしもとばなな「花のベッドでひるねして」に出てくる主人公の祖父は、たいそう不思議な人で、欲しいものがいつのまにか手元にやってくるという特技があります。


上の記述は、その「強くイメージすると叶うとかでもないし、善行を重ねれば徳がたまって返ってくるわけでもない。全く無慈悲な精密なバランス」を祖父が、主人公に語るところ。


「違うこと」というのが、未来を少しずつずれたところへ運んでしまうし、私たちは毎分毎秒その選択を積み重ねて生きています。


そうしたことの一つ一つが、未来を変え、形作っていくので未来リーディングはあくまで「現時点での未来」ということになるし、今ここに生きなければ未来の自分も空洞になってしまう。
違うことに気づけなければ、10年後にはとんでもなく見当違いなところまで離れていってしまうことになる。

「花のベッドでひるねして」は、全編今までのよしもと作品以上にスピリチュアル色の強いお話ですが、「引き寄せっていうのはつまり、欲の問題だろう?」と言う祖父の語る「全く無慈悲な精密なバランス」という表現にも上手いなぁと感心し、それが日常の中で随所に現れていることが語られているところも面白い小説でした。



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