以前にクリアリングとプラーナのアチューンメントを受けて下さった方が身体のメンテナンスにいらして、施術の間にこれまでの変化を話して下さいました。
お話している内に、「そういえばこんな事も」「こんな変化も」と気づいて行かれるのを伺いながら、変化に目を向けることの大切さを改めて感じていました。
鍼灸の学校で学んでいた頃、ある授業で先生から「改善が早い患者さん」の特長は施術が終わった後に「7割がた楽になった」という認識の仕方をすることだ、と教わりました。
同じ結果でも「3割残っている」あるいは「まだ痛い」という表現をなさる方は、7割楽になったという方とは注目しているところが違う。不足しているものを数えているんですね。
こうある「べき」という意識の強い方にも共通しているのは、理想や期待しているモデルに対して「まだ足りない」「不十分だ」という気持ちを抱き続けてしまうこと。
そこに注目し続ける限り、ずっと苦しいし、不満も消えることがありません。
仮に上記の認識の異なる方々を
7割(楽に)さん
3割(残った)さん
として、認識の違いを見てみましょう
7割さん:「間違っていない答え」ではなく「自分がどうしたいか」を考えていることに気づいた
3割さん: 相変わらず考えずには答えられない
7割さん: お味噌汁だけでも作ろうという気持ちになった
3割さん: 食生活の大切さは身にしみているのに、味噌汁くらいしか作れない。
受け止め方で、世界が変わるというのがお分かり頂けると思います。
小さくても、変化に目を向ければその方向にエネルギーは加速して行きます。
不十分さに注目してれば、マイナスの方向にエネルギーが注がれ続けます。
単なるポジティブ、ネガティブという分け方の問題ではなく、何に注目してどこにエネルギーを注ぐか。
理科で習いましたよね?
力の大きさ × 力の向きに動いた距離 = 仕事です。
エネルギー(力の大きさ)をいくら注いでも、力の向きがゼロやマイナスだと、仕事(成果)はゼロかマイナスになってしまうのです。
まずは小さくても変化に注目できるかどうか?そこが最も大切なのです。