勇気が出る脳の話

海馬―脳は疲れない (新潮文庫)/新潮社
¥680
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この本大好きで、5年に一度くらい読み返すのですが
その位経っていると内容をほとんど忘れているので、新しい本を買ったくらいに楽しめてお得ですよね?(ワタシだけ?)

脳の中で「記憶の選別」をすると言われている部位、海馬の研究をしている東大の脳科学者池谷裕二さんと糸井重里さんの対談です。

30歳過ぎてから頭は格段に良くなる!
頭を良くする食品は存在する!
など、読んでいて勇気が出る本なのですが、今回面白いと思った箇所から一つご紹介したいと思います。

東大卒で現在東大の教授である池谷さんは、小学校6年の時の「漢字まとめテスト」で100点満点中2点、現在も九九はできない。



それでも池谷さんは、勉強ができないことに劣等感を持ったことがなかったのだそうです。
その話をしている最中、糸井さんが「もしや、勉強ができるかどうかは本人が決めるのかもしれない」「俺はできる子」「俺はできない子」ってどちらかに決めちゃった途端に、どちらかに決まってしまうのではないか?という仮説を投げかけます。
 九九ができなかった小学校時代に(自分のことを)俺はバカだという言い方をしなかったことがラッキーだったのではないか?

糸井:つまり、俺は馬鹿だからという演歌みたいなセリフをいったとたんに、全ての可能性が終わっちゃうんですね?
池谷:ああ、そうですね。言葉によって自分を固定化したことになりますから。
    それで世界観を固定化してしまいますから。
糸井:いいことを言うと、その通りになる。悪いことを言ってもその通りになる。
    いい意味でも悪い意味でも言葉って呪いみたいなものです。
    自分を馬鹿だと思わないことは子供に限らず本当に大切ですね。
    それに、「お前はわかってないな」なんて子供に言い続けない方がいいよね。
    言葉の呪いがかかっちゃうから。
池谷:前に例に挙げただまし絵のようですね。
    脳はあるものをこうだと決めて考えてしまうと、そのように固定化してしまう
    脳は安定化したいという性質が強いので、自分があらかじめ言ったことに対しても、どんどん安定化していこうとするんでしょうね。

 

文中の絵とは違いますが、有名な鴨とウサギの絵

鴨に見える人は、ウサギもみえるよ!と指摘されてもウサギが見えにくかったり、反対の現象が起きたりします。

アファメーション(宣言)の大切さ、というのはスポーツ選手の世界でもスピ系でもよくよく言われていることですが、科学的にも折り紙つきの理屈であったのですね。

さあ、あなたも今日から早速

私はカトリーヌ・ドヌーブにそっくり!
私は八頭身!
僕はアインシュタインより頭がいい!
俺はヘンリー・カヴィルよりセクシー!



言い続けた一週間後が楽しみドキドキ



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