学校の話しが理解できない
在学中も理解できなかったけど
親になっても、やっぱり理解できない


中学三年の娘には進路指導がある。「お子さんの24歳くらいまでの人生を考えて選択して下さい」と先生は言うのだけれど、大学付属文系(が強い大学の学部を持つ)A校と同じく大学付属理系(が強い…)B校があって


理系の娘はB校を志望するも、先生は「当然A校のほうが良いでしょう」と言う。

理由はA校は六大学、そして偏差値が高いから。理系の中でも娘の希望は自然工学。B校にはその学部がある。

「A校にも理工学部はありますよ」そしてその先に続いたのが、「お子さんの24歳くらいまでの人生を考えて選択して下さい」


ううっと、ええっと


先生は、うちの娘をまさかの
良い大学を出て
良い企業に就職させようとしているのだろうか?


本人が好きなことよりも偏差値の高い大学や、知名度の高い企業のほうが価値があると考えているのだろうか?
リストラ、減給、合併、倒産、うつ急増のこのご時世に、サラリーマンが最終目標なのだろうか?

疑問である。


私たちが育てているのは、社会ではないのかい?
子育ての意味が先生と私では全く食い違ってしまっているようなのだ。


12月10日に東大でROCKETというプロジェクトが始まった。「異才発掘プロジェクト」


事業趣旨・目的は
「突出した能力はあるが,現状の教育環境に馴染めず,不登校傾向にある小・中学校生を選抜し,継続的な学習保障及び生活のサポートを提供することで,将来の日本をリードする人材を養成すること。」


最後の、「将来の日本をリードする人材を養成すること」の部分が気に入らないという意見が多々あるようだけれど、今の子供たち全員が将来の日本をリードする人材なのだから、と、私は思う。


むしろ東大が「現行の教育」に異議を唱えているのだったら良いな、と思う。


自閉症や学習障害とされる子供たちに突出した才能があることは、良く知られている。

学習障害のお子さんを持つママから
「日本の学校だと、理科でも算数でも漢字の間違いで減点される。アメリカで教育を受けさせるべきか?」という悩みを相談されたこともある。因みにこのお子さんも将棋の天才である。きっと才能は将棋だけではないと思う。

始めてうちの子は学習障害がある。と聞いた時、私が思わず「お!スピルバーグとかトム・クルーズと一緒だ!将来大物になるね!」と言ったら「そんなこと始めて言われた。嬉しい」とママは泣いていた。


小さい時から発育障害とかクレチン病(甲状腺機能低下症、全身でエネルギーが不足するので発達に遅れが生じやすい)、橋本病etc.と診断が付かぬまま本当に生きた心地がしなかった。3歳児健診では「お母さんが自然療法好きだから発育が遅れているのでしょう」と言われたそうだ。




中学三年の娘と第一志望の高校のオープンスクールに行った時、その学校の先生が「夏休み中も毎日学校に来ている生徒が結構いるんですよ。こっちも休むわけに行かなくて…」とぼやいていらした。学校だと施設が整っているから、ずっと実験していたい理系の子達は、ずっと学校にいるそうだ。部活ではなくて。
「へ~!ずっと学校にいるなんてビックリだね」と娘に言うと「好きなことやってられるんだから、居るでしょ」と娘は事もなげに言った。


好きなことやってられるんだから…


満員電車の大人たち
居酒屋で悪口大会の大人たち
住宅ローンから逆算して生活を決めている大人たち
朝から終電ギリギリまで会社にいる大人たち
気がつけば、パニックやうつやがんで、身体が動かなくなっちゃってる大人たち


大人たちにもきっと、好きなことあったよね?
そんな事やってても生活できないよ
って言われて、忘れちゃったのかな?


勉強って、就職のためにするって信じ込まされちゃったのかな?
夢を語っても「どーせ無理」って否定されちゃったのかな?


その言葉の一つ一つが
その言葉を信じた一人一人の大人たちが
社会を作って動かしている


好きなことやってた人たちは
ホンダを、ソニーを作って
ノーベル賞を取ってる


「そういう人たちは特別なんだよ」
大人たちは、まだそう言うのかな?



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