依怙地(意固地)は相手だけではなく、結局は自分も苦しくします。
本人はかたくなに意地を張っているわけですから、苦しくても自業自得なわけですが、もし依怙地の主がママであったら、1番迷惑するのは、ママが我を張っている相手ではなく、実は子供なのです。
アトピー、喘息などのアレルギー、不登校や引きこもりの原因の一つとして、軽視できない要素だと思っています。
誰だって、好んで依怙地な振る舞いをしているわけではないのですが、気づくと引くに引けなくなっているのですよね。
例えば、
外出から帰った時にお姑さんに
「あら早かったわね」と言われたら腹がたつ
「あら遅かったわね」と言われればもっと腹がたつ。
聞かれてもいないのに、混んだデパートで、お姑さんに頼まれた買い物をするのにいかに大変だったかわかってもらわなければならないような気になって、説明し始める。
「じゃあ、疲れたでしょう?夕飯支度するから食べて行って。今日は休んでいてくれていいから」と言われてもジョーダンじゃない! 本当は疲れているのにシャカリキに夕飯作って、自分は御飯もそこそこに洗い物に立って全部片付ける。
すると子供が熱を出す
「1日外に出たから疲れちゃったのね」という言葉が「あんたが連れまわすから、風邪引かせたのよ」に聞こえる。
それで益々依怙地になる
の繰り返し
確かにお姑さんの言動に含みがあることだってあります。
私の場合は当時マンションの5階に住んでたら、「地面に住んだことのない人はわかんないだろうけど…」とか、「仏壇が無いから知らないだろうけど」「お漬物なんて食べたこともないんだろうけど」って言われてました。
ううう、ターザンか、宇宙人か、百歩譲っても外国人だと思ってるよね?私のこと。
当時は笑い飛ばす余裕もなく、シャカリキになる…と…ある時、私のシャカリキ意固地と喘息持ちだった子供の発熱とに因果関係があることに気づきました。
タイミングが合っている。
これはマズい
依怙地とは「つまらない意地を張ること」なのだそうで、他人から見れば「つまらない」ことなのですが、本人はここで譲ったら自分が侵されてしまうような気がするんですよね。
実際に冒されるのは子供なのに
当時の私は、自信がなかったんです。特に母としての自信が。
今でもあるのは子供に対する「大丈夫!」という妙な確信だけなんだけれど。
悲しいことだけれど、子供に対する一生懸命さや、自然療法への盲信も同じ危険をはらんでいると思います。
母親は子供の病気は自分の責任だと思ってしまうから、考え付く限りのことをしようとします。私も新幹線で評判の良いお医者様のところまで通ったり、自分で鍼灸師にまでなっちゃいました。
あくまで私のケースですが、こういうのが1番子供に害があったりします。
一見美談じゃないですか?子供のために手を尽くす母。
ところが逆。つい最近も、病気を持つお子さんのママとも話したのだけれど、「親がそうやって一生懸命になっちゃうとかえって良くならないのよね~」と。やっと私もそう言えるようになりました。
罪悪感で動いてるし、自分を責め続けてるから余裕もないし、意固地になってるから素直になれないし。
子供を治す イコール 自分の正しさを証明する、ことに執着してしまうことがある。
出してるオーラはドブみたいだったと思う。
それに終始さらされてたら、子供の健康にいいわけないよね~
そんな時って、親の方は子供の事が正確に見えていないけど、子供の方は一身に受け止めて、健気なことにママの心配までしちゃってるんだよね。本能的に。
それが子供自身を冒してしまうの。
ごめんよ、私の子供たち(←遠い目
次回意固地解決編に続く
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