プアマナついでのお楽しみ
のコーナーです


「閑静な住宅街」は不動産屋さんの謳い文句だけれど、夜一人で歩いていると少しさびしい

そんな時に暖かい明かりが灯っているのを見つけると、すごーくホッとする

その昔、航海をする人々は暗い海の向こうに灯台の灯りを見つけるとこんなに風にホッとしたのだろうなぁ


明るくて暖かい光が漏れていて灯台みたい
もう後ほんの少しで家、という位置にある
鯖虎果実酒商店の前を通るたびにそう思っていた

 
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しかもこの灯台は、いつも人で賑わっていて
立ち呑みで飲んでいる人々が
とてもとても良い顔をしているのだ


楽しいと穏やかの中間くらいのオーラが店の外まで漏れ出ている


鯖虎果実酒商店
趣味で漬けた自家製の果実酒を出しているお店なのかな?


通りがかりに外から黒板を読んだ上の娘が
「鯖虎、トリッパもニョッキもあるよ」と報告してくる
イタリアのバールのようなお店なのかな?
下の娘も「今日は鯖虎、まだお客さん居なかったよ」と報告してくる


私の嗅覚は「能書きはいいから早く行け」と言っている。


で、先日
とうとう鯖虎に興味ありありの娘たちも連れて行ってみた


お店の中はカウンターとテーブルが一つだけ
カウンターには既にお客さんが4人


私「いいですか?」
マスター「どうぞ」
私「これ(高校生と小学生)も大丈夫ですか?」
マスター「どうぞ」
カウンターは一杯なのでテーブル席へ


下の娘は黒板メニューにあった白桃ジュース
上の娘は『果実酢 ソーダ割り、ワイン割り』と書いてあるのが飲みたい。けれど炭酸が苦手


私「炭酸が苦手なのですが、果実酢はお水で割ってもらえますか?もしくは他にソフトドリンクはありますか?」
マスター「ないので、そこの自動販売機で何か買ってきてもらって良いですよ」
私「ええっと・・・果実酢を水で割っていただくことは・・・」
マスター「はい」



自由でとても嬉しい
自由だからこそ、自動販売機のものは持ち込みたくないもんね


黒板のメニューには牛スネ煮込み、鹿のソーセージ、牡蠣のアヒージョなどなど
素晴らしい


とりあえずシャルキュトリー盛り合わせとサングリアをお願いしたい、が、マスターは忙しそうで
気の小さい(←嘘)私の声は届かない


すると、カウンターの常連さんが「あちらご注文」と促してくださる
ありがとうございます

常連さんがすばらしい


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その場で切ってくれる生ハムすばらしい!
これ¥800素晴らしすぎる!!


しばらくすると、「隅っこで飲むから」と、お客さんが3人入ってくる

もうしばらくすると、「あけましておめでとうございます」と言いながらもう2人。
彼らは我々にも「あけましておめでとうございます」
「おめでとうございます」
「テーブルちょっと使わせてください」
「どーぞどーぞ」


しばらくすると、またお客さんが3人
8人くらいで満杯だと思っていたお店に今や15人入っちゃってますけど!


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これはトリッパ

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相席の方々の情報によると
・壁に並んでいるワインはその場で買ってプラス¥500すれば店内で飲むことができる。「プラス¥500なら全然いいよね?」

・近隣の有名レストランのシェフも来ている
・ここのマスターは学研の「これからバルを始めたい人が読む本」の表紙になっている
・マスターはパフューム好きで、そのおかげで店が成り立っている(意味不明)

・ついオーダーしてしまう「こぼれスパークリング」は乾杯する前に一口飲まなくちゃこぼれるし、実際飲みにくくって仕方ないんだけど、これだけナミナミ入っていると「幸福感があるよね?」

だそうで、話の端々にお店に対する愛情がひしひしと伝わってくる



きっとこの愛情がお店の外まで漏れてきてるんだろうな


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こちらが幸福感を感じる
こぼれスパークリング
そういえば、乾杯すらできないくらいのナミナミなのに、テーブル席まではこのままこぼれずに到着していた。マスターぶらぼー



駅からは、鯖虎が見えたら後ほんの少しでプアマナです
20:00からのセッションで、時間がちょっと早いかも・・・という方は、腹ごしらえを兼ねて酔わない程度に一杯どうぞ

多少お酒が入っていたほうが本能のガードも外れるし
意外と有意義なセッションになるかもしれないし、ね。

もちろん、鯖虎は23:00まで営業しているので帰りに一杯も可能です



あ、鍼で予約の方は寄り道はダメよ
残念ながら

鍼の後は血行が良くなっていてお酒がめちゃくちゃ回ることがあるので、帰宅してからにしましょうね~



《鯖虎果実酒商店》
横浜市中区石川町5-186-1
045-651-1039
17:00~23:00(L.O22:30)
不定休