私が緒方貞子と並んでカッコイイと思う女性が
佐野洋子なのだけれど

佐野洋子の「食べちゃいたい」という短編集を始めて読んで
ちょっと脳天を殴られたような衝撃を受けた


この短編集は、野菜を擬人化した短い短い話を自身のエッチングとともに集めたもので
童話のような仕立てになっている。

そして、どれもが短いのにすごく深い

食べちゃいたい (ちくま文庫)/筑摩書房
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その中の一つに八つ頭と言う話がある
あまりに短いので、あらすじを書くなら全文を載せても同じくらいになってしまうのだけれど


初めの文章は唐突に「子も親もデパートで売ることにした」
親は前日から並んで開店と同時に売り場に突進し、どんな子も実の親がしっかり買い占める。
八つ頭も12人の子供をもれなく買うことができた。


一週間後、今度は親が売り場に並ぶ
八つ頭の母は胸を高鳴らせて待っていたが、12人の子供たちは「兄さん買ってやりなさいよ」「なんで俺だよ。お前が一番可愛がられていただろ」といって、結局誰も手を出さなかった。
『すべての親は不要だったのだ』


親にとっては子供は必要だから、実の子を買い占める
でも、お金を出して親を買う子供はいない


自分が親だから言うけど、親は不要だと思う
子供にとって必要な時期って本当に短い
それが過ぎたら
衣食住と、お金さえ出して
せいぜい保護者の署名をするくらいで
あとは、不要だと肝に銘じるのが良いと思う


親は前の晩から並んで、どんな子供も漏れなく買い占めるのに
子供は親を買わないって、すごく怖い話のように思える


でも、私は
ホントだ、親は不要だなと不思議なくらいに納得してしまった




■身体の不調も問題も、あなた自身が見ないようにしているものを具現化してくれているだけ
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・今いる場所で必ず違う風景が見えてきます

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