かつて生活を共にした動物の、飼い主や家族に対する気持ちの純粋さを知るたびに心が温かくなって泣けてきます。
「最近、昔飼っていたインコのことがたびたび思い出されて」
と、おっしゃる方とお話しているうちに、そのインコは意気消沈している飼い主の方を励まして、メッセージを伝えるためにわかりやすく姿を現していたことがわかりました
それも、インコさんが亡くなったのは15年も前だとのこと
今でも、まるで飼い主の方のお姉さんのようなまなざしで見守っています
愛の反対は無関心
と言いますが、ワンコの遊んで遊んで攻撃を見ていると
そうかも・・・とも思います
飼い主の方の「面倒を見な!」と猫さんから命令されたこともありますし
動物たちって、本能のまま、気ままに生きているように見えても
側に居る人間に対して一途な思いを寄せていることを知ると
胸があつくなります
ライオンが人間を噛んでしまったというニュースが時々ありますが
以前ライオンと話したときに
ライオンは、おそらく人間に飼われるのに最も向いていない動物の一つだろうな、と感じたことを思い出します
人間にも色々な個性があって
後天的、環境的な特徴もあれば
髪や目の色のように先天的な特徴もあります
動物園で生まれて、もう何代も動物園で育ったライオンは別かもしれませんが
それでも飼育員さんたちはライオンと直接触れ合うことはしないそうです
それは、いつ襲われるかわからないとか
身体能力がはるかに人間より高いとか
そういう危機管理のためというより
例えば
仲間意識や帰属意識、協調性、上下関係のような感覚が
ワンコには「共生」というコマンドで遺伝子に組み込まれているけれど
ライオンの場合は「征服」というコマンドで組み込まれているせいなのだと思います
そういう動物を飼うというのは
想像以上に難しいのだろうな、とニュースを聞くたびに思うのです