「気」やエネルギーって何？
という根源的なご質問をいただく事がある
鍼灸師なので「気」を動かしたり補ったりするし
遠隔でエネルギーを送ってもいるので
私にとっては商売のタネです
で、その商売のタネは何だと考えているかというと「愛」だと思っています
やっぱりライブが最高！
だと人が言うのはエネルギーを直接感じる事ができるから、なのだと思います
エルミタージュ美術館展を見学して出口を出たら
お土産コーナーに名画の複製が展示されていました
それを見た途端
「印刷になるとこんなにつまらなくなっちゃうんだね〜」と思わず声に出して言ってしまいました
一言で言えば
ライブ感がそっくり失われていて、のっぺりとして見えたのです
印刷と言っても5万〜7万のキャンバスの凹凸まで再現された高品質なもの
それでも、本物を見たばかりの目には
のっぺりとして見えたのです
ところがかつて
これとは真逆の経験したことがあります
それは草間彌生コラボのルイヴィトンシリーズでした
発売当時から大人気で、メディアにも度々取り上げられていたにも関わらず、私はそれほど魅力を感じず実物を見たことがありませんでした。
それをパリに行くことになった時、買ってきてくれと頼まれたのです
お使いですから、淡々とヴィトンに入って
実物を一目見たら
ちょー欲しくなってしまいました
大人気商品でラス1だったので
結局私のものにはなりませんでしたが
美術館展の複製も
ヴィトンのお財布も
どちらも名画の複製です
じゃあ
この２つの差は何なのか？
仮説を立ててみました
まずオリジナルの年代が違う
3〜400年前の物と、現役作家の物という違い
けれども
エルミタージュ美術館展のオリジナルには
複製にはない魂のようなものが確かにありました
ですから、オリジナルの年代によるパワーの差ではない
となると、考えられるのは複製を作る過程
おそらく草間彌生コラボ企画では
水玉を見てコーフンした担当者が
これいいですよね！
すごくいいですよね！
と、企画し
これいいですよね！！！！
と草間彌生氏にコラボ承諾をもらい
いいですよね！
やっぱり素敵ですよね！
こっちのデザインの方がオリジナルの良さが活きるよね！！！
と、コーフンしながら作ったものを
きゃー、かわいい！
これ、本当に良いですよね！！！
とコーフンしながら販売したのではないだろうか
つまりオリジナルへの「愛」というエネルギーが途絶えることなく乗っていたから、作品自体の魂のようなものが伝わった
一方の美術館展名画の複製は
制作過程のどこかで情熱が「売るための品質保持」に変わってしまったのではないか？
品質保持のための品質保持
高精密プリンター、とか
キャンバス地に印刷、とか
オリジナル額装を忠実に模した額とか
魂より技術を追求したのではないか？
誤解のないように言っておきたいのですが
私は技術を否定してはいません
ハイビジョン、高音質等を日々進化させようと奮闘している方々が目指しているものも
魂を伝えるための努力だと知っています
けれども
歌がすごーく上手なのに売れない歌手は
魂より技術を追求してしまっているのではないかと思うことがあるのです
テクニックだけを忠実に再現した上手な歌手より
下手でも魂が伝わる歌のほうに
人は魅力を感じるものだから
エネルギー、愛、魂も
目には見えなくて
存在するかどうかもわからないものだけれど
感情、感覚、感性、記憶、情動、欲望
そんな何かを呼び起こすもの総称だろうと思う
脳科学では「ミラーニューロン」と表現するのかもしれないし
スピや宗教では「愛」や「魂」と表現しているものかもしれない何か
だから
営業では「売っている商品を愛せ」
ビジネスを始めるなら「好きな事を仕事にしろ」と言っているんだろうな
愛あるものには魂を込めて接する事ができるし
それだけがダイレクトに人の純粋な反応を呼び起こす事ができるものだから
商売のタネが愛
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