子供が学校に行かない、と言い出すのは
「意志が弱い」からではなくて
「意志がまだ麻痺していない」のかもしれないですよ


というお話です
ちょっと怖い話です


たった1日でも
昨日まで普通に学校に行っていた子供が初めて「行かない」と言い出すのは
親にとってはものすごーくドキドキする事


ましてやそれが続くとなると
学校からも
ジジババからも
どーですか?どーですか?
どうなってるんだ?
と聞かれる


親は、ただ質問されてるだけでも責められている気持ちになる



彼らが解決のために差し出す提案が全く心に響いてこない理由は

「大人側の体裁もメンツも保ったまま
子どもをルールに従ってコントロールしましょう」
という意図が匂ってくるからだと思う


コントロールされて傷つくのも我慢するのも
本来は我慢する事が大人より難しいはずの子供なんだよね


一悶着起こすこともなく我慢できる子供もいる



でも、そういう子供も全部が無傷のまま成長できるわけではなくて
大人になってから苦しんで、例えば「学習性無力症」という診断名が付いている人はたくさんいる


学習性無力症とは
長期間「なぜ罰せられるのかわからない」という状況におかれて本人が「何をしても無駄だ」という認識をした時に、ストレス刺激に対して逃げることも戦うこともできなくなってしまう症状


いっぱいいるでしょう?そういう人
そしてね、もっと怖いのは
それは伝染するの


「第三者がコントロール不可能な状況に陥っていることを観察することで、無力感を学習する」
wikipedia


ブラック企業や、独裁国家や、昔の軍隊や、癇癪オヤジの家庭や、教室でもね
無力感を学習させて集団をコントロールできる



だから
行かない、というのは
「意志が弱い」のではなくて
危機感を感じて回避しようとする行動
「意志がまだ麻痺していない証拠」のかもしれない



それなのに学校を休んで家に居ても

「体裁とメンツを失わず(あんたが学校行かないと私が責められるのよ)

ルールに従ってコントロール(みんな行ってるんだから、行くだけで良いんだから、学校だけは行きなさいよ)」と諭され続けたら?



意志が弱いという場合もあるかもしれない
ジジババが言うように「ワガママ」だからかも



それでも「行きたくない」「行かれない」という思いを世界中で1人も理解してくれなかったら
やっぱり無力感を学習してしまうと思う



「行かない」という子供に
「行かないで良いよ」
というのはすごく勇気がいる


ママはめちゃくちゃ肚を括らなければならない


肚の括り方は前に書いたものがあります






マンガ「毎日母さん」に出てくる男の子ばっかり3、4人育ててるママがいて、そのママの口癖が
「死ななきゃいいのよ」



うちは女の子だけだけれど
子育てしていると、しょっちゅう思い出す
「死ななきゃいいのよ」



身体が生きてる事はもちろん大切
でも心が死なない事は
実はもっと大切
だって身体は心が動かしてるから



解決が、大人の体裁やルールを守るためなら
解決なんかできなくてもいい
将来どうなっちゃうんだろうの不安も消えない


けれども
学校に行かないだけで将来は決まらない


マツコデラックスも不登校だったらしい
そんな事ジジババに言ったら
「お前は息子をオカマにするつもりか!」って怒られそうだけども


精神年齢が高すぎても
学校には馴染めないのよね



原因が何であれ
ママは味方だ、と言う事が子供に伝われば大丈夫



親が理解できないと悩む子どもの行動は
体裁に囚われて、ルールにコントロールさせているママ自身を解放するために子どもが身体を張って見せてくれてる場合も多いから、ね


リブログ先にも書いたように
肚をくくるのは子どものためというより
実はママ自身のためだったりするんですよー





 
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