疲れ目も美容のツボにも合格 あずきカイロ

自分の肌が好きになるハート絹の手袋 

ぽっこりお腹・骨盤・冷え美肌対策も湯文字

 

セックスレスではなく
物理的に「夫のちんぽが入らない」夫婦の絆を描いたこだまさんの私小説(!)




悩みを扱った小説にしては
読後全然スッキリしないし
救いと言える救いもないのだけれど




色々面白かった
面白いというのがはばかられるような深刻な問題の連続なのだけれど、私にとってはブログが20記事くらい書けそうな
テキストにしてセミナーを開きたくなるような
興味深さだった



心の動きや行動が
詳細に描かれているので
同じような悩みを持つ人が共感をする本
というより



心の問題を考えたことのある人には
発症までの過程を克明に描いているので、病気の機序を学ぶ「臨床概論」の教科書のように見えると思う



もちろん
「臨床概論」のような側面だけではなくて


人の数だけ正義がある
普通や常識に囚われなくて良い
理想の教師、妻、夫、親等々として
頑張って生きなくていい
という背中も押してくれる



それなのに読後感は
爽やかでもないし
スッキリもしない



批判の中には
解決法が書いていない
という声もあったそうだ



でも
1番怖いのは
読んでいるうちに世界が歪んだような気がしてくることだ



あとがきに編集者の
「普通でなくていい、と伝える本だから」という言葉があるのだけれど



同じくあとがきに
作中で自己免疫疾患を患う作者自身が
パニック障害を発症した夫に
「自分が心の弱さだと思っていたものが、心の病だという事を(出版後に読者からのコメント等で)知って、心療内科に行くことにした」と
やっと夫に言った。と書いている



つまり
これは辛い過去を克服した人とか
ビンボーだったけれど今や大成功した人
泣かされてばかりだったのに幸せな結婚をした人

などが書いた成功譚ではなくて



現在進行形の
互いに心の病を持つ夫婦の生活を
心の病を抱えた作者が描いた
まだ全然どうなるか分からない「闘病記」でもある



ディスりではない
決してディスっていない
他人から見れば全員どこかがおかしい


だから
世界が歪んだ
というのは、私はマトモなのに
という意味ではなくて



作者があまりにも
知らな過ぎたり(思わず、嘘!とつっこむ)
隠していた(隠すなー!とつっこむ)
見ないふりをしたり(そこ見てー!とつっこむ)
するせいで


足場がどんどん崩れていくのに
不思議な大胆さで
その上にどんどん現実を積み重ねていく様が
私にはものすごく怖かった



文章がうますぎるから
読んでいるうちに、自分では絶対にしない自信があるのに、違和感のある作者の行動の中にスルッと入ってしまって、「普通」が分からなくなるのも怖い



多分「普通」だと自分が信じているもの
が曖昧になってくるのだと思う
右だ!と標識が出ているのに
何度も左に曲がる車の助手席で
とてつもないところに連れていかれたような



そして最後には目的地さえ諦めるしかないと気付かされるような



そんな形で最後には
倫理観も価値観もぶっ飛ばされて


普通じゃなくていいでしょう?
みんな、どこか変わっているでしょう?
認めなくて良いから、否定しないで



何よりもあなた自身を否定しないで
と、なぜか言われているように感じる



不思議な本でした




 
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