私は同調圧力がとことん苦手
大抵、描いているうちに画用紙から絵がはみ出してしまう私は
カソリックの学校で12年間
「他の人と違うことしちゃいけません」にも
母の「普通はこうするはず」
のどちらにも正解出来ずに
やがて
相手の出方を見てからでなければ発言できない子になった
だから当時は
「自分で何したかわかってないの？」
という質問がこの世で一番怖かった
「わからない」と答えると怒られる
わからないという答えは
「私はダメな人間です」という宣言だから
何も答えることができずに
全身の血の気が引いていくのを
ただ感じながら震えているしかなかった
子供の頃からやたらと外国に憧れたのは
「世界はもっと広いはず」
「今見ている枠の外があるはず」
だっていう魂の叫び(笑)だったのだろうなと思う
大人になってから母や学校の
「こうするべきでしょう？」
「こう考えるべきでしょう？」
と他人に強いるのは同調圧力というものだと知り
彼らの「べき」も
全然グローバルスタンダードではなかったのだと知ってすごくホッとした
それまでは同じように考えられない私は
どこかおかしい
私が悪い、私はダメなんだ
と自分を責めていたから
世界は広くて色々な価値観がある
「違うこと」を面白がったり
「わからない」から知りたいと言ってくれる人がいる、と知ってから
少しずつ
自分を責めない練習を始めて
自分の想定内でしか物事は考えられないなら
相手がどう思うのかを想像して
時間とエネルギーを消耗するのをやめたら
本当に疲れにくくなった
許すって
同意することでも
相手が正解だと認めることでもない
そういう考え方もあるんだね
というだけ
許したからって
受け入れなくていい
嫌いなら嫌いでいい
許すことは受け入れることだと考えていたら
受け入れられないものは
存在すら許せないし
なんとかして排除するか
改心させなければならない
ゴキブリを地上から絶滅させるようとするようなものかもね
あるいは
ゴキブリに猫にさせようと
時間とエネルギーをかけて
イラだったり
説得したりするようなものかも
ゴキブリは存在する
受け入れなくたって嫌いだっていい
理解できない人も存在する
受け入れなくたって嫌いだっていい
それでも存在するんだよなー
と思うことが許すってことで
いいんじゃないかな
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