「見たほうが良いと思うけど、見なきゃよかったし、もう見たくないよ」

と、言われたら、どんなものか観てみたいじゃない?

 

「だって、あれ就活の映画じゃなくて、ホラー映画だよ」

なんていわれたら、尚更見たかった映画『何者』

 

 

やっと観てみたら「マジでホラーでした」

 

 

その理由は

タイプの違う5人の就活生(プラス大学院生)が抱えている闇に

自分の心の底にある闇が共鳴しちゃうから

 

 

「うわー、天真爛漫なだけに『無意識で人を傷つける』言動がエグイわー」

「能力高すぎて、踏み込んじゃいけないとこまで土足で入っちゃってるわー」

「他人のことははっきり見えてるみたいだけど、自分のやばさに気づいてないわー」

「意気がってる割に臆病すぎる」

「聖母のような女性の底知れぬ強さと、鮮やかすぎる現実対応への割り切り対応」

等々、もう既視感が痛すぎる

 

 

「何者」のコピーは

「青春が終わる 人生が始まる」

 

 

 

私は自分でも就活もしたし、採用側も経験したので

就活生が恐れるほど企業側が意地悪な気持ちで対応していないことも知っているけれど

私の頃はSNSがなかったからなー

 

 

以下ちょっとネタバレあります

冷静分析系男子で、就活仲間からも頼られている主人公の拓人は、Twitterで就活攻略法や心構えを客観的かつ冷静につぶやく一方で、裏アカでは秘かに上から目線で全員のことをこき下ろすつぶやきを連投しているの。

 

 

SNSは、こういう使い方をされているケースがすごく多いと思う

 

 

拓人は、無意識に相手に序列をつけていて

対等、又は自分より上、とみなした相手には直接意見をぶつけたり、第三者へのディスりを吐き出すけれど、見下している相手に対しては、裏アカでだけこき下ろす。直接話す時は普通に感じ良く接するの。

 

 

拓人は、自分が相手を「イタい」と感じるのは

自分自身が我慢したり、蓋をしたりしていることを

臆面もなく、時に勇気をもって失敗を恐れずにやりきっているからだ、と気づいているから

自分では人を見下しているつもりで

誰よりもそんな自分のことを自分で見下しているから、裏アカでしかつぶやけない

 

 

後先考えずに相手に主張できない人は

2チャンネルや裏アカでつぶやくんだろうな

 

 

採用担当者はそういう斜めから物を見ている拓人の「こじらせ具合」が見えるから

誰よりも冷静に分析が出来て、知識もあるし無難な対応もできるのに、内定が出ない

 

切ないよね

努力してないわけじゃない

 

 

でも、

拓人に足りないのは、ただ勇気だけなんだよね

 

 

自分をさらけ出す勇気

失敗しても、欲しいものを取りに行く勇気

やってみて、痛い目を見てから「やるだけやった」と諦める勇気

時には、立っているために見栄をはってでも自分を励ます勇気

 

 

各方面から非難ごうごうの就活に勝ち残るためには

表面的に求められているテクニックや様式に応えるだけではなくて

 

実際は

自分自身が何者で

 

欲しいもののためには

何を捨てて何を選んで

 

どこかの時点で自分自身をさらけ出すことも

失敗する勇気も出すことが出来るのか

 

 

そんなところまで向き合わなければならない試練なのよね

 

 

若者たちにとっては

まさに青春が終わり、人生が始まる通過儀礼だけれど

 

 

「何者」は

大人が見ても身に覚えがあり過ぎて

十分に気持ちが悪い

だからこそ(向き合うネタが満載だけに)価値のある映画でした









 
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