もうすっかり社会的地位も得て
更なる目標に向かって勇往邁進している男性が
「私はずっと戦っているんです」
「ご自分と？」
「ええ、むしろ親ですね。ずっと
お前は何もできない、と言われて育ってきたので」
彼はクライアント様ではないので
「もうとっくにそんなレベルは過ぎているでしょう？」と言うだけで、その話題は終了しました
彼だって
自分の親が
特に人間的に優れていたわけでも
人にアドバイス出来るだけの力があったわけでも
人間的に尊敬できる存在ではなかったことに
とっくに気付いているけれど
既に親を追い越した今でも
親を見返してやりたい！
という気持ちが消えない
親って面倒くさいですねー
親でなかったとしたら、自分の親と友達になりたいですか？
と聞くと
「冗談じゃない！」
先生だったとしたら尊敬しましたか？
「絶対しない！」
友達にもなりたくない
尊敬もできない
なのに
そんな人の評価を
いつまでもいつまでも気にしてしまう
だって親だから
親を見返してやりたい！
というパワーは確かに強力なモチベーションになるから
その一心で出世する方も多い
でも
そこから抜けられないのは
苦しいよね？
親は敬い、感謝すべき存在
親だから無条件に指図もジャッジもできる存在
だという前提(これが①)
逆に
全く尊敬できない存在に「ダメだと評価される自分は、もっともっと頑張らなければならない」(これが②)
どうやっても
両方を満たせない①と②を
なんとか達成しようとして頑張っていると
結果的にものすごい努力をするので
出世するのだけれど
どこまで行っても
安住の地はないのね
だから①も②も外してこう！
細胞レベルで浸透している前提だから
ちょっとやそっとじゃ抜けないけれど
①なら今度は
親だからって無条件に従わなければならない
そんな訳ない！！
尊敬できない親も
親の素質がない親も
精神年齢低すぎる親もいる
自分と価値観が合わない、というだけで
いうことを聞かない、という選択をしたっていいんだよ
それは親不孝でも
感謝のたりない人間だという証拠でもないよ
を、腑に落とす選択をする
②なら
自分が評価を受ける人間を選んでいい
自然と
尊敬できて
感謝できる人にだけ
アドバイスや、評価をもらって
さらに成長していけばいい
相手が
「親」だというだけで
実際は、リトルリーグの少年が
イチローにダメ出ししているようなものかもしれないのだから
親のこと
嫌いでもいいよ
嫌いだからって
血の繋がりが断てないように
嫌いだからって
自動的に感謝がゼロって訳じゃないし
親に嫌いな部分がある
と言っただけで
「親には感謝しろよ！」
なんて説教するような人がいたら
それは、余程幸せな人か
大切なことが分かっていない人かの
どちらかだからね
世の中には
価値観も、あらゆる意味でのレベルも
色々な人がいるのだから
全員の言葉を
同じ重みで受け止めなくっていいんだからね
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