自分の使命を知りたい
と思ってしまう時がある。
何もかもが理不尽に感じられて
迷路から抜け出せなくなってしまった時。
でも本当は使命って辛い
逃れられないから。
今月は
「親に決められた結婚相手だけれど
今となっては、私が選んだ人」
という捉え直しが出来るかどうかにかかっている時なのだそうだ。
つまり
やらされていることではなく
自分で決めてやっていることだ、と
自分自身の姿勢を変えることができるかどうか。
ドラマ『サイコだけど大丈夫』のガンテは、母親から常に自閉症スペクトラムの兄の世話をするために生んだのだから、死ぬまで兄を守ってね、と言われながら育った。
彼に与えられた人生の使命は
「兄の保護者」
親が亡くなった12才の時から、彼はその役割を無我夢中で全うしてきた。
目が離せない兄を見守ることだけが、自分の人生の意味であり、自我を失ったまま生きることを運命づけられるのが人生なら
もう2度と生まれ変わったりしたくない
こんな人生からは逃げ出したいと思いながら
逃げることが出来ない宿命を呪いながら。
けれども、
ガンテへの愛情も喜怒哀楽も隠さず、本能のままに生き、自分は兄の側にいなければならないから、君は僕の側にいてくれという言葉を受け入れたムニョンとの触れ合いを通して、ある時
「家族を守ることを使命ではなく、これからは目標にしようと思う。家族は絶対に自分が守る」と決心するのだ。
誰かにやらされていることを
やり続けている限り、人生は辛いままだ。
例えそれが使命
つまり、神様から与えられた役割で
宿命だったとしても。
外見や、親や、兄弟、生まれた時代や国
そういう宿命は変えられないけれど
環境から逃れられなくても、
使命を捉え直すことができれば
運命は変えられる。
やらされている感があるのは
自分にはメリットが感じられないのに
命じた相手や受け取る相手だけが満足しているように思えるからだ。
ここまで自己犠牲しているのに
こんなに頑張っているのに
自分だけが満足していない。
自分ばっかり我慢している
やって当然だと思われている
いくらやっても報われない
そう感じてしまうからだ。
ガンテは
「誰かを守る人生に疲れ果てた。守ることを使命に生まれてきたから耐えてきただけだ」と振り返る。「でも、考えてみたら、家族を守ることはかなりカッコいいことだ。誰にも絶対に手出しさせない」
使命を目標にすれば
他人軸から自分軸に
やらされているから、したいに
他人だけを満足させることから
自分も満足する動機と結果を得ることになる
目標だから
頑張ってもできない時も
逆に自分が守られることも
泣き言をいうこともあるだろう
実際ガンテも今まで
兄の存在に助けられていた面も
いつまでも兄を保護される存在で居させてしまった過保護さも
他人に頼ってはいけないという思い込みもあって
そんな勝手な解釈のせいで
勝手に苦しくなっていた部分があった
きっとそれも許す
そんな自分も許しながら
でも、カッコいい自分でいたいから
絶対に守り抜いてみせる
男の人の頭の中は少年ジャンプで出来てるらしい
動機なんて、カッコいいからで良いし
実際それ以上に強い動機はないかも
(少年ジャンプの公式スローガンは“友情、努力、勝利”、だけど実際はエロも入るらしい)
使命なんて
知ってしまったらかえって苦しいだけの役割なのかもしれない
でも、
自分ごととして選び直すことができれば
それが逃れられない宿命だったとしても
ただ耐えるだけじゃなく
もっと力を抜いて
脱げ出したくなっても
時には出来ない自分がいてもいいと
カッコいいから、でもいい
自分なりの動機と
自分自身にもメリットがあって
自分自身も満足できる目的のために
やる事にする、という捉え直しができれば
宿命から逃れられなくても
使命が重荷すぎたとしても
環境が変えられなくても
今いる場所で必ず
違う風景を見ることが出来るよ
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