タロットを読んでいて、
解釈の仕方によって、
質問者に悪影響を与えてしまったらどうしよう?との相談です。
この心配は、
占い師が、
一方的に答えを告げる占いスタイルを取ることで生じてきます。
古代ギリシャのエレウシス神殿の巫女たちは、
その土地から湧き出ていたエチレンガスによってぶっ飛んだ状態で、
訳のわからぬ神託をキャッチし、
それを教養のある神官たちが、それらしい文章にしてお告げを聞きに来た信者に伝えたそうです。
信者は、それがなんだかサッパリわからなくても、
なにしろ神のお告げですから、
有難くいただいて帰ったわけです。
ことの起こりは、そんな感じでしょうか。
もちろん、エチレンガスが出ていたとわかったのは、随分後になってからの話だそうですが。
時は経て、
信者たちは、
街の占い師やネット上の占い師にお伺いを立てるようになりました。
そこで、占い師たちは、ありったけの想像力を駆使して、
または、これまで勉強した知識を総動員して、
信者に答えます。
今の時代は、昔ほど一方的ではないので、
信者たちは、占い師に質問もでき、
また、それによって不快感を味わうなら、ネットに書き込みもできるようになりました。
そうすると、占い師は心配になります。
または、善意でこう思います。
相手を不快にさせたらどうしよう?
しかし、これは簡単に解消できます。
そもそも当てようとすると、
出てくる言葉がピンポイントになり
そこから人は、自分の主観によって様々な感情を持ちますから、
勝手に傷ついたり、
都合の良い解釈で暴走する人も出てくるのです。
しかし、よくよく考えてみれば、
占いの象意は、そんなにピンポイントではないでしょう?
勉強した方ならわかるかと思いますが、
例えば、西洋占星術の「金星」は、
恋愛のことだけ表すわけではないですよね。
金星は、
愛
美
調和
快楽
女性性を担当することから、
仕事をするなら、女性性を活かして、周りの人たちと調和しながら、愛や美を表現していくかもしれなくて、
それは、個人のチョイスによっては、
美容関係の仕事だったり、
または、自分の美を売る仕事だったり、
もしくは、会社員だけど、みんなの仲を取り持って、社内が心地よいスペースであることをキープする立場だったりなど、
色々出てきますよね。
金星が何座だから、
太陽ご何座だから、
あなたはこの職業が向いている、とか
恋愛に生きる人、
などというという言い方は、
本や雑誌などの、娯楽的な読み物としての占いではないですか。
これを鑑定でやったら、
確かに外れることが出てきます。
または、時々、
当たってしまうかもしれませんが、
確率は、当たるか外れる五分五分ですよね。
いつも私は、
「当てようとしないこと」と注意します。
当てたいのは占い師のエゴです。
当たったお客さんは、それはそれで喜ぶかもしれませんが、
そんな商品を何千円かで売ってハッピーですか?
お客さんに決して悪影響を与えない占い方は、
タロットもそのまま読むこと。
質問関係なく読むこと。
それから、こちらが勝手に推測せず、
読んだ内容から、質問者と一緒に探っていく姿勢を持つことです。
具体的な例をメルマガに書きましたので、
そちらもよかったら読んでみてください。
今日20時あなたのメールボックスに届きます。
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