大腸癌術後2年、腹膜播種により腹水が大量にたまっていた方にビタミンC20gの点滴を3日連続で行ってみました。
しかも、血中の総ケトン体が6000μM/Lを超えた状態です。
入院時は、水も飲めない、胃液も吐いてしまう。胃の中にチューブを挿入すると、1000mlも胃液がたまっている状態でした。
腹膜播種により十二指腸が閉塞しかけ、胃腸の蠕動運動もほとんどない。
これまでの常識であれば、腹水を抜いて利尿剤を使うくらい。
その他に出来ることと言えば、モルヒネを使って症状緩和するだけ。
はっきり言って、指をくわえて亡くなるのを待つだけ。
もって、1~2週間。
これまで様々な先生方のfacebookやブログからアイデアを頂いてきました。
高ケトン+高濃度ビタミンC療法、この人に行わずに誰に行うのか。
そんな想いで患者さんにも説明し、この治療にかけてみることにしました。
入院してから、完全な断食・断糖。飲水は口を潤す程度。
イントラリポス250ml、毎日点滴。
ビタミンB製剤も、連日多めに点滴。
ビタミンCは1日4g。
腹水が増えないよう、輸液量は1日合計500mlにとどめました。
胃液の逆流による食道炎に対して、対症療法として制酸剤の点滴を行いました。
この治療で入院時に500μM/Lだった総ケトン体が、4日間で6600μM/Lまで急上昇。
徐々に水を飲めるようになり、明らかに元気になってきました。
その段階で、ビタミンC20gを3日間。
腹水が全くたまらなくなりました。
飲める水も少しずつ増え、入院一週間目には500mlのペットボトルの水を1日に1本は飲めるようになりました。
何とか一旦退院できる状態にまでいけそうです。
面会者と話もしっかりできる。
暇過ぎて、本を4冊も読んでしまったそうです。
腫瘍マーカーや腫瘍の大きさなどでの、客観的な効果判定はまだしていません。
しかし腹水を抜かず利尿剤も使わず、ジャブジャブだった腹水がたまらなくなった。
胃液すら流れない状態でしたが、水をしっかり飲めるようになった。
これを奇跡と言わず、何と呼ぶのか。
今後は患者さんの状態を見極めながら、いかに高ケトン状態を維持できるか。
食事をどうするか。
通院か、入院か。
そして、完全に癌が体内から消え去る日が来るのか。
課題は山積みですが、文字通り絶体絶命の状態から復活できたということは、私の眼の前の患者さんに起きた紛れもない事実。
注意深くこの患者さんの経過を診ることで、これまでの癌治療の常識を覆す考察ができるはずです。
………
私もナースとして働いている時に大腸癌の患者さんにお会いしてきました。患者さんの状態、先生の治療 、死を待つ他 決定的な手立てはないという言葉、理解できます。そしてケトン体+ビタミンC点滴での回復のご様子。
読み進めながら、震えました。
まさに奇跡です。
癌治療が変わろうとしている?!
変わっていくのか??
上記のブログの続編記事が以下の2つです。
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