こんにちは観覧車




カミュの『ペスト』、宮尾登美子の『櫂』など小説の中には感染症について綴られた書籍が幾つかあります。
医療体制が万全ではなかったあの時代でも、人間は何とか困難な状況を乗り越えてきました。
特に100年前のスペイン風邪(と言われているけどアメリカ発祥のインフルエンザ)では、第2波、第3波がやって来て、かなり厄介だったと言われています。
第1波では妊婦さんが、第2波では若者が多く罹患したと宮尾登美子さんは小説内で書いておられました。




ウィルスには足がないけど、人がウィルスを運ぶ。




人の行き来が一番、ウィルスを拡散させてしまいます。
だから皆さんも今だに外出を控え、人との接触を減らし、ご自宅で自粛をしているのだと思います。




前置きが長くなりましたが、何が言いたいかと言うと、正に人を行き来させるのが航空会社であり、逆に人の行き来を徹底的に抑え込めばウィルスは沈静化していく…
何とも皮肉なシナリオなのでしょう。




NHKスペシャルにご出演されていたANA HDの片野坂社長は
「ひと月に1000億円の損益。」
「出口が見えない。」
「グループ社員の人件費を削る。」
と話されていました。
いつもはかなり強気な片野坂社長ですが、今にも頭を抱え込みそうなご様子でした。




今回の新型コロナウィルスの影響で、人の頭の中には「行き来が怖い」「海外からうつる」「帰省はダメ」「人が長時間密集している場所から感染する」「旅行は控える」といった航空会社の真髄を打撃するワードが居座ってる気がします。



たとえ日本のある北半球がこれから夏に向かって感染者が徐々に少なくなったとしても、南半球はこれからが冬。
特に公衆衛生の基礎知識が乏しく医療体制が整わないアフリカが冬を迎え感染爆発を起こす事態がきたら、人々は更に行き来をしなくなり航空会社は次々と破綻するのではないかと私は考えているのです。
そうはなって欲しくないですが。。



ANAだけではなく、JALも、外資系も拍車をかけて苦しくなります。
ここまできたら、航空会社のみならず社会全体が窶れ疲弊していくでしょう。



経済界のトップが先が見えないとおっしゃっているのに、私が未来予想したところでその通りになるとは思えませんが、皆さんもきっとどこかで同じ様に感じていたと思います。
皆さんの先祖がウィルスや戦争などから生き延びてきてくれたからこそ、今皆さんが生きていられる。
新卒、既卒とももしかしたら募集はしばらくない…若しくはごく少人数…かもしれません。
でも、必ず社会は回復はします。
その時まで臥薪嘗胆。
豊かな人となって面接官の前に堂々と立てる皆さんになっておいて下さいね。







L&Rアカデミー



長文失礼しましたシラー
自粛疲れも蔓延中です。
程よい運動をして、ストレスを溜めないでねラブラブ