*映画の世界に飛び込んで* | 『愛のうた♡命、輝くとき』
大好きな桜の季節

枝の先、ぽっちりと膨らんだ蕾たちに
生命力を感じます。


底のない哀しみとともに過ぎた冬が
なんだか夢のようで
だけど哀しみだけで埋め尽くされた訳でもなくて


同じような経験をしてきた人たちの
寄り添う心にもふれさせてもらい
すこしずつ
籠っていた繭から出てきたような。




父の死が私に教えてくれたこと。


人生は望むように生きるんだよ
ということ。


何かに、誰かに
遠慮して生きる時間はないよ
ということ。



そのことが
私の身体のまんなかで響きつづけ
気付いたら映画の世界に飛び込んでいました。



父が亡くなってから
あんなに好きだった 歌うこと が
できなくなった。


歌いたい という気持ちすら
霧のなかに紛れてしまった。


家族以外の人に会うことも億劫になって
興味や好奇心といったものが
私のなかから消えてしまったようだった。


そんな生活を続けてしばらく
ふと映画が観たくなった。


DVDを次々と借りてきて
ひとりの時間は映画を観ることに費やした。


泣くこと
笑うこと
悔しがること
憎むこと
愛すること
嘆くこと
怒ること
愉しむこと


画面のなかで
時には淡々と
時には爆発的に放たれる
エネルギーに
心が揺さぶられて
ドキドキが止まらなくなった。


生きている と感じた。


私の中で凍りかけていた
感情たちが
ゆっくりと溶けだしていくのを感じた。



言葉にしきれない哀しみや絶望を
それでも生きている喜びを
この身体全部をつかって表現したい

そうまっすぐ思った。


その思いに動かされるまま動いて
出たい、と思った映画のオーディションを受けて
監督の方にお声かけいただいて
お会いすることになったりもした。



撮影の現場では
おなじように映画の世界に身を投じた役者さんたちと出会わせていただき
演じること の面白さ難しさを肌で感じ

与えられた役を生きるということに
貪欲になっていく自分を知った。



かたちなく空(くう)に浮かんでいる物語が
それぞれの肉体や背景を通して
形になっていくワクワク。


監督の思いを成就させたい
ひとつのチームとして
そのためにできることは何なのか
演技を通して共に模索する喜び



こんなにも怖くて
こんなにもおもしろいなんて
知らなかった。



まだまだはじまったばかり、だけれど
この道の先を
見たことのない彼方の景色を

私はこの目で見てみたい。







映画のオファー歓迎いたします
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撮影の合間に

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