*「はじめまして」をもう一度。映画【ハッピーアワー】* | 『愛のうた♡命、輝くとき』
1年半前に公開になったコチラの映画

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観そびれてしまっていたのですが
特別上映会が開催となったおかげで
観ることができました


というわけで
勝手にシネマシリーズvol.5

『ハッピーアワー』



Story
30代も後半を迎えた、あかり、桜子、芙美、純の4人は、なんでも話せる親友同士だと思っていた。純の秘密を知るまでは……。中学生の息子がいる桜子は、多忙な夫を支えながら家庭を守る平凡な暮らしにどこか寂しさを感じていた。編集者である夫をもつ芙美もまた、真に向き合うことのできないうわべだけ良好な夫婦関係に言い知れぬ不安を覚えていた。あかりはバツイチ独身の看護師。できの悪い後輩に手を焼きながら多忙な日々を過ごし、病院で知り合った男性からアプローチを受けるも今は恋愛をする気になれずにいる。

 純の現状を思わぬかたちで知った彼女たちの動揺は、いつしか自身の人生をも大きく動かすきっかけとなっていく。つかの間の慰めに4人は有馬温泉へ旅行に出かけ楽しい時を過ごすが、純の秘めた決意を3人は知る由もなかった。やがてくる長い夜に彼女たちは問いかける。
—私は本当になりたかった私なの?

(ハッピーアワー公式サイトより)





神戸に生きる37歳の女性4人と

彼女たちを取りまく人々の物語。

 


濃密な渦を感じた。

"これは映画の中の話"と俯瞰できない生々しさ。


‘重心を聞く’というひとつの身体ワークショップの参加を起点に、ひとりひとりの人生が色濃く立ち上がってくる。



脆くて、タフで

健気で、したたかで

どこまでも女は 女 なのだと思い知る。




様々な乗り物が登場するのも印象的。

街を走る電車、山あいをゆくケーブルカー、有馬温泉から往き来するバス、海を渡るフェリー...



どこを目指して乗ったのか

どこに帰るのか


彼女たちの表情が語る。


衝動に身を任せ、行き先も見ず乗り込んだとしても、結局は 自分の人生 という道以外は無いことを知る。


窓の外を流れる景色は、ほんの束の間すれ違う人々のようでもあり、揺れ動き留まることのない心のようでもある。



意図的にか、無意識にか、親しい仲でも言わずにいたこと。打ち明け、ぶつかり、絡まり、ほどける心ー。



「はじめまして」


その言葉は、何も初対面の人と交わすだけとは限らない。家族に、あの人に、自分自身に・・・もう一度、言ってみたくなる。





最後にー


映画のなかの彼女たちと同じ、37歳の今、この作品に出会えたことがとても嬉しい


女の道を生きる

"同志"にめぐり逢えたような


そんな心強さを感じています





6/14~6/17キネカ大森にて上映されるそうなので、気になる方はぜひ





今日も

それぞれのハッピーアワーを