翻訳夜話2 サリンジャー戦記 (文春新書)/文藝春秋
¥777
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今回はちょっと歌詞の和訳は小休止して、


読んだ本を紹介します音譜






このブログでまがりなりにも翻訳してるからか


思わず手にとってしまいました。







村上 春樹さんが、サリンジャーの「キャッチャー・イン・ザ・ライ」を訳したときに、


(たしか)同時に出版された、解説本です。


もう10年前になるんですね~アップ








読んでいて、このブログに対するモチベーションもあがりましたよにひひ


翻訳は、感覚的なところも多いし、


自分の主観があってもいいんだ、と。









村上春樹さんは、主人公の妹フィービーが、主人公を呼び掛けるときに出てくる"You"について、


絶対に「お兄ちゃん」とは訳さず、「あなた」と訳されたと書かれていました。


それは「お兄ちゃん」と書くと、どうしてもフィービーがリアルな妹になるけれど、


村上春樹さんにとっては、


フィービーはホールデンの「自己の一部」であり、「鏡に映った別の姿」だから


あなたという訳語を選んだと話されていて、


あ~なるほどな~と感心してしまいましたグッド!