「酸性」縮毛矯正(髪質改善系含み)のあれこれ  | 岩手県盛岡市美容室 HairRoom Act (ヘアールームアクト) macchuの語り部屋

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なんでもノンジャンルで更新しています。笑

 

久々に

 

長々、長々と

 

語ります。。。

 

 

 

 

ほんとにながーい話ですので

興味が無い方、対象では無い方は

スルーしてください。m(_ _ )m

 

 

 

 

 

 

これから夏に向けて

縮毛矯正のお客様が多くなります。

 

 

 

 

最近は毎日のように

縮毛矯正のお客様に

ご来店頂いています。

 

 

ちなみに当店では

縮毛矯正のお客様は

 

基本的には「一日に一人」

 

やらせて頂いています。

 

 

(と言うよりも、

次回予約などで先々に入っている

通常予約のお客様達の関係もあり

縮毛矯正の予約スペースの確保が

出来るかどうかの事なんですよね)

 

 

 

 

 

 

本題です。

 

 

 

注 

決して批判記事ではありません。

でもお客様にも美容師にも

大事な話だと思います。

 

「酸性」と言う言葉が多いですが

実際は「弱酸性」のことです。

 

画像は本文とは特別に関係ありませんので

挿絵としてご覧になって下さい

 

 

 

 

 

 

 

・「酸性」縮毛矯正

 

・髪質改善縮毛矯正

 

・髪質改善ストレート

 

・髪質改善トリートメント

 (酸熱トリートメント)

 

 

 

 

最近、SNSなどを中心に

美容業界からお客様側に向けて

発信されているワードです。

 

 

 

 

うちの縮毛矯正も

「酸性」の縮毛矯正なのですが。。。

 

 

 

 

「酸性」縮毛矯正を 導入して

7~8年くらいにもなるでしょうか。。

 

 

この「酸性」の薬剤と言うものは

20年以上も前から存在しています。

 

 

 

 

「酸性」系の商材を用いる施術メニュー

昔から、理美容業界では

 

ブームになっては、消え、

またブームになっては、消え、

 

その繰り返しで

 

今、また

その流れがおきています。

 

 

 

 

そのブームに合わせて

お客様側も

色々経験をされてきてると思います。

(ヘアマニキュア、酸性パーマ、コスメパーマ、など)

 

 

 

 

そもそも

 

「酸性」って何よ?

 

ってところからのお話なのですが。。。

 

 

 

 

理科学的な指数

 

PH (ピ-エイチ or ペーハー)

 

と言うものがあるんです。

リトマス試験紙の実験で子供の頃に触れてるはず。(・∀・)

 

 

0~14の数値で
その水溶液が酸性かアルカリ性かを示す
水溶液中の水素イオン(H)と水酸イオン(OH)の比率で変わる


酸性     中性     アルカリ性
←←←←←→→→→→14
(レモン、クエン酸など)   (普通のお水)  (お酢、アンモニアなど)


 

 

髪の毛と言うものは

 

「弱酸性」(およそPH5・5)

 

なんです。

聞いたことあるでそ?(・∀・)

 

この安定している状態を

「等電点」と言います。

 

 

 

 

我々が扱う薬剤の多く

 

「アルカリ性」(PH8以上)

 

が、本来はスタンダードなのです。

(パーマ剤 ヘアカラー剤)

 

 

 

 

弱酸性側の等電点で安定している毛髪を

加工する(染める、曲げる、伸ばす)には

反対側のアルカリ性側に引っ張ると

変化(軟化 膨潤 脱色 着染)

が起こりやすいのです。

 

 

 

 

「安定しているものを動かす」

 

と言う事は

 

「それなりに負担もかかる」んですよね。

 

 

 

 

これが

 

「パーマやヘアカラーは髪が痛む」

 

と言う、大きな理由の一つです。

 

 

 

 

「酸性」の薬剤

良しとされている大きな理由として。。。

 

 

弱酸性で安定している髪の毛に対して

無理やり動かすことが少ないので

負担が少ない

  

痛んだ髪の毛などにも

対応することが出来る。

 

 

これが一つの

キャッチコピーになります。

 

 

 

 

 

 

しかし

僕らが扱う薬剤には

 

万能なものなんてのは

存在しないのです。

 

 

 

 

 

 

細かく話すと

小難しい話になってしまうのですが・・・

 

 

ザックリ言うと

 

 

・アルカリ性の薬剤

→毛髪のタンパク構造を緩めて加工する

(やれることの幅が広い

一度やわらかくしてクセ付けして

それを中和して固定する感じ。(・∀・)

 

 

 

 

・酸性の薬剤

→毛髪のタンパク構造にはそこまで影響が出ない

やれることにはある程度の限界がある

  ↓

ゆえに、

 

健康毛などへのしっかりしたパーマや

地毛を明るくする、しっかり染める、

 

などは、

 

基本的には難しいんです。

酸性のヘアマニキュアも

早くに色が抜けてきます。(・∀・)

 

 

 

 

しかし。。。

 

 

 


酸性の薬剤と言うものは

従来のアルカリ性の薬剤に比べると

特有の質感があり、

しなやかでありながら柔らかく感じます。

タンパク変性をしていないため髪の芯が残る感じ

 

 

 

まるで髪質が変わったかのように。

 

 

 

 

これを

 

「通常の施術でも使えないか?」

 

と、美容師側は考えるんです。

 

 

だって

仕上がりの質感が

いいんだもん。

 

 

 

 

しかし酸性の薬剤は

特性上の問題で

やれることに限界がある・・・。

 

 

そのためには

科学的要素と物理的要素の

「プラスα(アルファ)」

必要になります。

 

 

 

 

例えば、このタイプの

なかなかにハードなクセ。

これを

酸性の薬剤のマニュアルだけで伸ばすのは

ほぼ、不可能です。

 

 

でも、先ほど述べたプラスα次第では

伸ばすことが可能です。

 

 

 

 

このプラスαが

簡単な話ではないのです。

 

 

文章だけでは

絶対に伝わりませんし

中途半端に伝わっての施術は

とてもリスクも大きいのです。。。

 

 

 

 

じゃあなんでウチでは

そこまでして酸性でやるの?

 

 

って話なんですが。。。

 

 

 

 

それはシンプルに

 

「仕上がりの質感が良いから」

 

これに尽きます。

 

 

 

 

しかしここからは

「酸性」によるダークな部分

触れていきます。。。

 

 

 

 

 

 

「酸性だから痛まない」

 

「ダメージ毛でも大丈夫」

 

「やるほどに良くなる」

 

 

そう言った

ポジティブなキャッチコピーは

いい加減に消えてほしいと

ずっと思っていました。

 

 

 

しかしまた

美容業界の流行サイクルによる酸性ブーム

これらの言葉がまた再燃し始めました。。。

 

 

 

一つのきっかけが

 

「髪質改善」

 

と言うワード。

これ自体を否定するわけではありません。(^◇^;)

 

 

 

 

基本的には

酸性の薬剤と用いた商材で

施術にはアイロンを使います。

(違うのもあると思いますが基本的に)

 

 

今までパーマやヘアカラーなどで

アルカリ漬けになっていた髪

地毛自体が硬くゴワゴワしていた髪

「酸性」特有の質感で

柔らかくしなやかになります。

 

 

これを業界内で

「髪質改善」と言い始めたんですね。

 

 

髪質改善トリートメントなどに

主に使われる成分には

グリオキシル酸、レブリン酸、マレイン酸などなど

酸性の成分が多く含まれます。

(業界では酸熱トリートメントとも言われます)

 

 

実はこれらは

それなりに強力

僕らが扱うパーマ剤レベルの作用もあります。

 

 

日本では

薬事法の認可の関係で

薬剤(パーマ剤)扱いをされていないだけなんです。

 

 

これを美容師側が

ちゃんと認識しているかどうか。

 

 

これによって

「その後」が大きく変わります。

 

 

 

 

ここ2、3年くらいのご新規様で

髪質改善系メニューを

繰り返していたと言うお客様が

それなりにいます。

 

 

共通しているのが

 

やったその時はいいけど

やがてはその履歴部分が

カシカシな質感になり

うねりも戻ってくることに

疑問を持たれていると言う事。。。

 

 

美容室での仕上がりの際には

必ずアイロンで仕上げられるので

その時はテッカテカなんですよね。

(商材の特性上、必ず最後に熱処理をします)

SNSに上がるのはこの状態がほとんど。( ̄ー ̄;

 

 

 

髪質改善トリートメントは

縮毛矯正ではありません。

 

 

トリートメントとは言うものの

髪には負担がかかります。

なんだかんだで薬剤なんです。( ̄_ ̄ i)

 

 

 

微妙に縮れる(膨らむ)ようなクセは

その時はそれなりに収まりますが

やがては取れてきてクセが戻ります。

 

 

でも、やった時の収まり感

柔らかい質感がしばらくは続くので

何度か繰り返します。

 

 

再来店の際には

クセが戻っている履歴部分

当然また施術します。

 

 

その結果の最悪なケース

こう言った感じです。

髪質改善トリートメントでは収まらなくなり

じゃあパーマでもかけて馴染ませましょうの結果?

だっけ?( ̄_ ̄ i)

 

 

元々のクセ(縮れ)にプラスで

「酸」で痛んだ髪に「アルカリ」のパーマで

もはや地毛なのかダメージなのかも

わからない状態でした。

 

 

こうなると

もう修正も何もありません。

切れるところまで切って

縮毛矯正でクセを伸ばして

ダメージ部分はとりあえず収めるものの

最終的にはカットして

リセットしていくしかありません。

 

 

それでも根気よく通って頂いて。。。

 

 

一年近くで

通常の状態に戻ってきました。

まだ表面の毛先にはダメージが残りますが

そろそろヘアスタイル自体の提案も出来る頃です。

 

 

 

 

ここ2年くらいの縮毛矯正のご新規様は

こう言ったパターンもちらほらと。。。

 

 

 

 

僕も実は、4、5年くらい前

出始めの頃の酸熱トリートメント商材が気になって

縮毛矯正をされていないお客様20人くらいに

モニターとして試させて頂いたんですよね。

 

 

その結果は

 

良しもあり、悪しもあり。

 

 

 

 

自分の中で出た答えは

 

相性には髪質を選ぶ。

 (ストレートめの地毛で少しの縮れくらいが

  抜群にいい結果が出る)

 

・やがてはクセは戻ってくるので

 次には履歴を重ねることになる。

 

 

なので

 

 

クセ自体がお悩みの方は

酸熱トリートメント(髪質改善トリートメント)では

負のスパイラルに陥ることが考えられるので

オススメ出来ない。

 

 

でした。

 

 

 

 

 

そして最近になってSNS上では

 

「髪質改善ストレート」

 

と言う言葉も多く出てきました。

 

 

シンプルに

髪質改善トリートメントと言う

「酸性」商材に美容師側が慣れてきて

持続性のある酸性の縮毛矯正を

導入し始めたお店が増えてきたのだと思います。

(違うケースもあるとは思いますがとりあえず)

 

 

髪質改善トリートメントと

髪質改善ストレートは

使う商材(薬剤)が違います。

 

 

ストレートはウチの縮毛矯正と

同じタイプになると思います。

 

 

 

 

ここで面白いもので

美容師同士でも、何かが流行る

それに対してのアンチが必ず出ます。

 

 

ウチが酸性縮毛矯正を導入する時期にも

一部の美容師の間ではありました。

 

 

その時は

 

「あれは実際には

 あんなにクセは伸ばせねーよ~」

「仕上げはアイロン入れて

 曲げてるんだぜ~」、的な。

 

 

最近のアンチはどちらかと言うと

 

「そこまでの知識も経験も無いまま

お客様にガンガンやるとあぶねーぜー」

「クセをちゃんと伸ばすなら

 従来のアルカリ矯正がいいぜー」、的な。

 

 

この気持ちは

正直、僕も多少はわかります。

 

 

先に述べていた

「クセを伸ばすためのプラスα」

が、どう言った形で広まっているのか。

それに伴うリスク

ちゃんと理解しているのか。

 

 

僕自身の酸性縮毛矯正が

今の形を成すまでには

長い時間と、多くの経験と失敗の上で

成り立っているので。。。

 

 

 

別に、ライバルが増えて困っちゃう、なんて

そんなショボい話では無いのであしからず。(^◇^;) 

 

 

 

 

 

 

しかし、こう言った業界の流れは

止めることは出来ません。

まぁ止める必要も無いんだけど。( ̄ー ̄;

 

 

昨今のハイトーンカラーのブームも重なり

お客様側の髪の状態は

あまり良くない方が多いです。

 

 

こうなると

 

「ダメージ毛には酸性」

 

みたいな風潮が

美容業界側でも強くなり

本来は起こるはずのない「事故」

引き起こすことも多くなります。

 

 

 

 

酸性の薬剤でも

痛むものは痛むんです。

 

 

この認識を

美容師側は当然のことで、

お客様側も覚えておくと

いいかと思います。

 

 

 

 

実際のところ

 「アルカリ」とか「酸性」とか

お客様側には

関係の無い話なんですよ。

 

 

どちらでやろうが結果的に

クセが伸びればいいし

仕上がりが良くて

お客様が喜んでくれれば

なんでもいいんです。

 

 

髪質改善トリートメントの

リピーターが多いお店

やっぱり判断施術

上手なんだと思います。

 

 

そういうところが

髪質改善ストレートとして

酸性縮毛矯正をする分には

全然問題は無いと思います。

 

 

 

 

でも、こう言った美容業界でのブームの中で

 

導入しました!

はい、キャンペーン!

 

と、SNS中心の宣伝しまくりは

我々美容師側にも

大きなリスクであることを

覚悟しておかないとなぁ...と。

 

 

失敗した場合も

お客様側にSNSなどで

拡散されてますよ。。。(´_`。) 

 

 

 

 

 

なんて事を言いながら・・・

 

 

明日は我が身。

 

 

僕も気を引き締めて

頑張っていこうと思います。

 

 

 

 

個人的には、今の酸性ブームは

そんなに長くは続かないかな~・・・

と思っています。

 

 

 

 

ながーいながーい話を

失礼しました。。。

 

 

 

 

 

最後にコソっと。。。

 

 

 

<お客様側へ>

髪質改善トリートメントや髪質改善ストレートを

美容師側に提案された際に

「髪に負担はかかりませんか?」

と聞いてみましょう。

「全然大丈夫ですよ~むしろ繰り返すと良くなっていきますよ~」

なんて答える美容師はちょっと危険です。

「酸性」の怖さを知る美容師は

逆に適当な事は言いません。

しっかり説明が出来る美容師であれば

きっと大丈夫だと思います。

 

 

<美容師側へ>

このブログを読んでくれている美容師さんも

いるみたいなのでとりあえず。

「酸性」の商材を扱う上で

アイロン前のドライ(酸熱、矯正共に)では

履歴部はしっかりと温風でブローして

出来る限り水分を抜き切りましょう。

履歴部に関しては残る処理剤の保湿程度で十分です。

ここを気を付けるだけで

最悪なダメージは避けられると思います。

「酸」で収斂している状態での水蒸気爆発は

完全にビビリ毛になります。

 

 

 

 

よろしくどーぞー。 

 

 

 

 

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