横浜・鶴見クオリティ35(酒に寛容な鶴見。小学生に飲ます居酒屋も) | 横浜・鶴見クオリティ(鶴クオ)

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横浜市鶴見区。日本を支える産業の街として知られ、アジア、南米、沖縄の人々が暮らすコミュニティが点在する一方、
山手側には著名人が暮らす高級住宅地が広がる。まさに人種の坩堝ともいえる街なのだ。
本ブログでは鶴見での暮らしや仕事、趣味について綴ります。


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やや古いニュースなのだが、横浜・鶴見を象徴する事件があったので、ここに記録として新聞記事を引用しておく。


「小学6年生から中学3年生だった12~15歳の少女6人を未成年と知りながら店で飲み放題で酒を飲ませたとして、神奈川県警幸署は25日、風営法違反(未成年への酒類提供)の疑いで、横浜市鶴見区の居酒屋「台屋」に勤める中国籍の女性従業員(24)ら2人と、経営する同市中区の会社を書類送検した。


少女らは「子どもにも酒を出してくれると口コミで広まっていた」と話しているという。幸署の調べに対し、女性従業員らは「子どもだと分かっていたが、年齢を確認しなかった」と容疑を認めている」(日刊スポーツ2013年4月26日)


居酒屋「台屋」は、全品オール300円という安さを売りにしていた。気にはなっていたものの、入店する機会が今のところなかった。常に店内はガラガラだったので、警戒していたのだ。


そんな折に入ったこのニュース。小学生に酒を飲ませた店主のモラル崩壊は糾弾されるべきだが、それよりも子供たちのあいだで酒を出してくれる店が口コミが広がるという事実が、横浜・鶴見の民度の低さを浮き彫りにしている。


子供たちが酒を飲む町の風景とい言えば、バイタリティあふれる戦後復興期にあった。東南アジアのスラム街でひたむきに生きる子供たちのようなギラギラとほとばしる生命力も想起できる。思わず、「昭和かよ!」とツッコミを入れて笑ってしまうニュースなのだが、実は、深刻な問題を孕んでいる。


この事件は、大人の子供たちに対する無関心さの現れであり、地域コミュニティが崩壊していることを端的に示したものだ。


また、鶴見の街全体が酒に対して寛容な雰囲気があることも見逃せない。


酒屋での立ち飲み場「角打ち」の名所が複数あるほか、コンビニなどの駐車場や歩道上で酒盛りする労働者がいたるところに見られる。特に外国人にその傾向が目立つ。


私の自宅に近い仲通では、初夏以降は、沖縄人と見られる老人たちが歩道で酒盛りする姿が毎日のように見られ、昼過ぎにはベロンベロンになっている。


JR鶴見駅でも、終日に渡って缶ビールや缶チューハイを手にしている人を見かける。夜勤明けなのか、朝の通勤時でもおかまえなしだ。


これから夏場にかけてますます増えていくこの風景。私も酒飲みなので完全否定はしないが、子供たちの飲酒とは別問題。子供に見られても恥ずかしくないよう、大人の飲み方を示したいものだ。


他方、この事件によって、飲食の口コミサイトのいい加減ぶりも露呈した。この「台屋」の口コミ情報はいずれも削除されているが、過去のデータを見ると「安くて美味しい」などと書き込まれていたようだ。掲載の審査などあってないようなものなのだろう。


情報が洪水のようにあふれる中で、やはり自身の五感を頼りに事実を確認することの大切さを改めて感じた。



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