午後3時。
時計の針の音が耳に響きわたる。
僕の趣味は時計集め。色々な形や針の音、それぞれ違う種類時計を沢山持っている。
どうして時計集めをしているかって?
それは、、今から二年前の事だ。
僕の親友、三沢健はいつも学校に遅刻してくる。そのためかクラスメートは健のことを気にも止めなかった。そして、健には友達があまりいなかった。だけど、僕は健のそういうところが好きだった。マイペースでいつものんびりしてて、、。
僕たちが友達になったのは、ある放課後の出来事がきっかけだった。
僕は運動場の草むらに横たわっている健に気付き近寄ってみた。
「何してるの?」
僕は健に話しかけた。すると返事が返ってきた。
「空見てんだ。空見てるとなんだか落ち着くんだ。」 と健は言った。
僕は、健の隣に座り横たわってみた。空の雲が少しずつ左に動いていくのがわかった。"久しぶりにこんなじっと空をみたな~"と僕は心の中で呟いた。
すると、健が「俺、大きくなったら大工の仕事がしたいんだぁ。俺の家、貧乏だからさ。おっきな家建てて家族に住まわせたいんだぁ~。」
と苦笑いしながら言ってきた。
「優って優しいんだね」
僕は空を見上げながら呟いた。
「えっ。」
健は驚いた様子で僕の方を見た。
「僕は、家族のために何かしてあげようとか思ったことなかったらからさ、なんか羨ましいよ。」と僕は言った。
「俺初めてそんなこと言われた。」
健は笑顔でそう答えた。
それから、
健とはよく会話を交わすようになったのだ。
…つづく。
いきなりですがね…
去年の3月12日にyoutubeにて公開されました
短編映画 命の時計 の原作です。
「命の時計」っていうのは、中学生の頃に書いた小説なんですけど、小田監督により、監督・脚本をして頂き、映像化しました!!!
その原作の小説を皆さんには公開したことがなかったので、、もうすぐ公開してから1年経つということで。
少しずつアップしていこうかなと思います。。
※原作では、主人公もその友人も男の子だったんですが、、youtubeの映像では女の子です。だから、youtube映像では名前も原作とは変わっております(^o^)/㊙︎
自己満な感じになっちゃうかもですが、、
続きを楽しみに 読んで頂けたら嬉しいです( ´・‿・`)