ここからは前回の続きです!!!


当たり前だけど、当たり前なんかじゃない。
普通に生活ができていること。普通に生きていることって当たり前かもしれないけど、当たり前なんかじゃないんだよ。
いつ何がおこるかわからない。だからこそ、この1日1日を大切に生きなきゃいけないんだ。
後悔しない毎日を過ごしてほしい。失ってしまってからは遅いんだから。。


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「え?」
思ってもいなかった質問に私はびっくりした。

「あ、会ったような、会ってないような?…」
私は意味のわからない返事をしてしまった。すると、相手はクスッと笑うといきなり手を差し出してきた。
 
「あなたって面白いのね。私は香川優。よろしくね。」

「え、優。」
まさかと思っていたが、名前をきいて驚きのあまり目を見開いた。しかし、話してみると香川優は、”優”とは全く違うタイプの女の子だった。その子は凄くキラキラした瞳で私を覗き込むようにみるのだ。


「あ、私は岡村七海。よ、よろしく」
私は慌てて手を差し出してきた優ちゃんの手を握った。優ちゃんは満足そうにニコッと微笑むと、

「じゃあ、私、次の授業があるから行くね。」
と、手を振り行ってしまった。
出会いはまるで風のような一瞬の出来事だった。
それから、優ちゃんとはこの授業を通してよく会話を交わすようになった。あまりにも気さくに話しかけてくれる優ちゃんに私はすぐ溶け込んだ。名前は同じ”優”だけれど、性格は全然違う。むしろ、正反対な女の子。いつも可愛らしい洋服を着こなし、キラキラしたオーラを放っている。目があうといつもニコッと微笑んでくれたり、手を振ってくれたりする。優ちゃんの周りにはいつも沢山の友達がいた。私もいつの間にか優ちゃんの友達、いや、親友と呼べるくらいなんでも話せる仲になったのだ。優ちゃんと一緒に過ごす毎日が楽しくて、幸せでしょうがなかった。


新しい優との出会いだった・・・

休日に優ちゃんと二人で遊ぶ約束をした。
今日は、三角公園時計台の前に午後2時の待ち合わせだ。しかし、私は一時間も早く待ち合わせ場所についてしまったため、近くの時計店に入ることにした。店内にはカチカチと時計の音が響き渡っている。懐かしい場所。この場所に来るのはいつぶりだろうか。
「あ、これって…」
沢山並べられた時計の中から、あのとき優にプレゼントするはずだった腕時計とよく似た模様の腕時計を見つけた。あの腕時計は優に渡せないまま今も私の机の引き出しのどこかで眠っている。もし今も、優が生きていたら、隣でこの時計の話をしていたりするのかな・・・なんて考えていたら、ふと涙が溢れていた。優に会いたい。話したい。伝えたかったことは山ほどあったのに何も伝えられないまま優は先に逝ってしまった。時々、あの時の思い出が蘇る。優と過ごした時間は、一生忘れららない大切は思い出だ。




優が私に教えてくれたことって・・・


 





…つづく。

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私の妄想で描いた作品です。
作品を通して、何か伝えていけたらな、皆さんの心に残れるような小説を書いていけたらな…って思います。

また更新できたらなって思います。

 

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