私の幸運のひとつは、

姉の妹に生まれたことだと思っている。


これまで、
「頼りになる姉」であろうと、
精一杯がんばってくれた!


でも、
最近、「頼りになる」に無理してこだわらず、

ありのままを
心がけているようだ。



そんなある日、

治療について
私と一緒に説明を聞いた姉は、


「どうしよう。
怖いよー。怖いよー。
本当に怖いよー。」


と、私にしがみついてくるので、笑


「おねーちゃん、
あのー、受けるのは私なので、
私の方が怖いのですけど」


と言ったら、

「どうして分かるの?
まおちゃんより、私の方が
本当に怖いと思ってるかもしれないよ。
こればかりは、比べられないよ。」

と真剣に言われた。


なるほど。
確かにそんな様子ではある。


「本人が一番つらいのだから」
というのは単純だけれど、

まわりもつらいのは一緒。


究極、
人の不安、苦しみ、悲しみは
上も下もなく、
推し量れないと思う。


やっぱり、その人自身のものだから。


でも、それを
分かりたいと思ってくれる
分かろうとしてくれる存在は、
本当にかけがえのない愛そのもの。

姉は、日々私の感情に寄り添い、
私以上に感じてしまっていることを
知った。


そんな姉をみて
つい笑ってしまう心の余裕が
今の私にはあるのだ

ありがたい。