生検の結果を聞くまでの10日間は、
ひとりだけ違う時間軸に生きて、
ゆっくりゆっくり皆とは違う
暗闇に追いていかれるような感覚だった。


告知日。

診察室に入った時の先生の表情で、
「陽性だったんだな、
癌なんだな」と分かった。

心の準備は意外とできており、
冷静に先生のお話を伺った。

この時点では、
まだ脇のリンパ節転移のみだった。
(その後、現在肺や骨などに転移あり)

私が結婚をした頃に、
母が、乳癌を患っていたため、
治療に関する知識はある程度あった。