21 ルームサービス夜景が綺麗なホテルだった。「絶対大丈夫!治そう!」そんな話をしたと思う。「悲しいね」主人がポツリと言った。夜の部の公演が終わるのを待って、一緒に家に帰ることにした。それまでの間、やはり、お腹はすいたので、ルームサービスで銀鱈定食を頼んだ。完食した。美味しかった。涙はでなかった。あの日のジェノバパスタとは全然違う!と思った。自分の中で少しずつ覚悟ができていた。