工具サイズの互換性 | MARSURFBOARDS

工具サイズの互換性

スナップオンの工具はクリアランスが大きい。
これによって工具の抜き差しがやりやすく、作業効率が上がるというメリットがあり、
ボックスレンチとボルトの間にガタがあるにもかかわらず
ボルトの頭をナメにくいような構造と金属を使用しているようです。

逆に言えばその分、工具の振り角度が狭い場所では役に立たないこともある。
ボックスレンチがボルトやナットをタイトにくわえこんだ方が狭い場所では役に立つが、
柄の部分の金属にねばりやしなりが生じてしまえば柄の長いレンチだと
工具がしなって意味がないなんてこともあります。
その点ではスナップオンは硬めなので問題ないですけど、
とにかく6角対面幅に対して大きめのフィッティングなのがスナップオン。
最近どんどん進化している細かいギアのラチェットも、ソケット側にガタがあれば
360°÷ギアの歯数+ソケットのガタ=実際の最小送り角になるので、
メーカーが公表している送り角はあくまでも360°をギアの数で割っただけなので
古いラチェットでタイトなソケットの方が有利だったりする。
まぁタイトなソケットに細かいギアのラチェットなら最強ですけど。。。

大好きな工具メーカーなんですが、このクリアランスの大きいのが僕としては苦手です。
あのガタガタ感で頭をナメテしまわないかと不安になることもありますが、
実際使ってみると工具自体が伸びたり曲がったり広がりにくいので全く問題なく使えるんですけど
狭いところでは不利になることもあるし、逆に変な角度からでも工具を挿入できるので便利な時もあります。

てな訳で・・
家にある工具でどのくらいのクリアランスかを検証してみると
頭が9/16(14.2875mm)規格のボルトに14mmレンチをかけると
スナップオンは若干タイトだが普通にかかって、
TONE・KTC・BETA・はぴったりくらいで入る感じ。
以前予備として購入したブルーポイントもそんな感じで、
工具の種類もメガネ、オープン、6P・12Pソケットでも試したがほぼ同じ結果で
12Pは普通に使えて6Pはきつめ、
オープンレンチだけチョット狭いかな?と言った所。

マイクロで計測してはいないが
スナップオンが0.29mm位だとして、他社は0.26mm以下位かなぁ・・って感じ。
この方法で対面13mmの6角にSAE1/2(12.7mm)レンチを使ってもギリギリ入る。
昔、VWビートルを弄っているときに13mmが多くて狭いところではかなり便利でした。
僕が持っている中ではフランクドライブ以前の1958年製6Pメガネはこれができなかったが
フランクドライブに関しては20年以上前のも10年前のも現行も同じ結果。

対面1/4(6.35mm)を6mmで回す事はスナップオンでもできないって事で、
0.35mmまでは大きくないようです。

このガタを利用するとインチの工具でミリが使えたり、
その逆でミリをインチで使う事ができる
互換性のあるサイズがあることに気がつきます。


**インチとミリの工具のサイズ互換性**

8mmを5/16(7.93mm)で回すと便利だったりする。
4mmのボルトやナットは少ないが、5/32で回せます。(ナットドライバーくらいしか無いけど)
同様に16mmを5/8(15.87)回すことも可能。
ここから上も同様で24mmもSAE15/16で回せます。
なので僕は4mmを含む8の倍数はインチを使います。
それと、アメ車のホイールナットは3/4インチなんですが、若干小さい19mmの方が安心して回せます。
このような使い方は工具の接触面がメーカー推奨のフィッティングと変わってしまうので
お勧めしないと言われることもあるが、この方法でボルトやナットに影響がでた事は無いし、
いままでの経験では良い結果しかありません。

自分の手持ち工具でしか検証していませんが、
メーカーによるクリアランスが大きいか小さいかを確認するには
13mmを1/2インチボックスレンチでチェックすると良さそうです。(メガネとかソケットね)
とは言っても、
工具よりネジの方に誤差がある場合も考えると、ハッキリしない部分もあります。
メッキのネジなどは特に。
と、、書いてから気なったのでもう1回チェックしたら12Pでしかこれはできませんでした。
つまり、6Pのソケットなどではキツイか入らないものが多かったです。

そんなこんなで、
工具をセットで買わずに単品で買う人がインチとミリを持つ場合、
工具のメーカーにもよりますがこんな感じで水色のサイズは不要となります。
Garage Shaper [mar]の独り言

不要って言うか、水色のサイズはボルトの頭をタイトにくわえることができるわけですね。

HEXアーレン(六角レンチ)の場合はその逆で
5/32と5/16は不要で4㎜と8㎜が使えます。つーか、その方がナメません。

以前も書きましたが、FCSややフューチャーなどの
イモネジ3/32インチ(2.38125mm)は2.5mmで代用できるメーカーとそうでないものがあるので
小さいサイズの6角レンチは0.1mm位のクリアランスにメーカー誤差が加わる感じのようです。
僕は持っていませんがHexPlusという形状の6角レンチがWeraとFacomから出ているので
おそらくあの形状で2.5mmなら使えると思います。今度、買ってみます)


車を弄ってる人によっては「11mmなんて使わねーよ!」とか言われるかもしれませんが、
その、使わない11mmはインチサイズだと結構使う7/16インチをしっかりくわえる裏技サイズなのです。
Garage Shaper [mar]の独り言
SKIL100に使われているネジはプラスとマイナスのドライバーと6角レンチでほぼ分解できますが、
唯一ソケットレンチじゃないと回せないドライブベルトプーリーのロックナットが7/16インチで、
なおかつこのナットはアルミ製の滑り止めスリット入りで逆ネジという、
壊したら同じ物を探すのが面倒な部品なのです。

SKIL100を持っているシェパーさんのほとんどが7/16を使っていると思いますが、
11mmのソケットの方がナットを傷めずに回せます。


それと、刃の交換や調整時に回すこのキャップボルト、
Garage Shaper [mar]の独り言
これは5/32インチ6角レンチを使うところですが、
古いネジをかなり強いトルクで締めるため六角穴がナメ気味な物が多く、
4mmで回すことでバッチリ整備できます。

SKIL100はアメリカ製のインチネジで構成されているにもかかわらず
プラスとマイナスのドライバーと4mm六角レンチ、
11mmのソケットレンチでメンテナンスできるのです。
完全に分解するには7/32インチ六角レンチと
3/8ソケットレンチも必要になりますが、(このボルトはマイナス切ってあります)
基本的なメンテナンスからモータ交換に至るまでの作業には必用ありません。