312日目終了「奥熊野モニターツアー2日目」三重県奥熊野 | マサーヤンのブログ

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※今日19日(水)の夜、ライブをやらせて頂きます!「と、クスクス」さん。
開始時間は特に決まってません。ゆるい感じでやらせてもらいます。
熱血ナポリ大食堂「と、クスクス」さん
http://couscous.dosf.info/




では、奥熊野モニターツアーレポートの二日目を書きます。昨晩、更新する予定がテントの中で寝てしまい、、更新が朝に。。

2014年3月18日(火)
この日はモニターツアー参加者の皆さんと山の頂上から朝日を眺めようと朝5時起きの予定が、全員寝坊してしまい、、行くか行くまいか迷った結果、少し時間が遅くなってしまったけど行くことに。
民泊あかくらから車で30分ほど走った山の頂上に到着すると、時間は少しだけ遅かったんですが、赤い日の出の太陽を拝むことができました。


なによりすごいのは、雄大に果てしなくひろがる熊野灘、熊野市から和歌山の新宮やその先までずっと身渡せることができる、この絶景パノラマ。



そして、宿にもどると朝食のちょうどいい時間。こちらが、民泊あかくらの外観です。田舎のおじいちゃんおばあちゃんの家に帰ってきたかのような、なんともいい雰囲気。



そして、昨晩の夕食に続き、今朝もオーナー、中平さんお手製のおいしい朝食を頂きます。
こちらの地方では一般的な家庭料理である、ご飯にお茶をかけて粥にした茶粥。お茶はこのあたりに天然で自生しているものを摘んで炒ったものです。お茶の葉が自生しているというのはすごいです。気候的にスリランカとかのように山間部で気温の高低があったりするのが、お茶には適しているんだそうです。
あとはアマゴの開きを焼いたもの。アマゴは骨も柔らかいので骨も頭もすべてかぶりつくことができます。自分のイメージでは淡水魚は、少し臭みがあるものというイメージでしたが、まったく臭みもなく、ほんと美味しかっです。
あと、アマゴの甘露煮(同じく絶品)。そして切り干し大根。



そして朝食のあと、中平さんの案内で近くにある、アマゴの養殖場見学に。



新鮮でキレイな川の水が流れる場所じゃないとアマゴの生育に適さないようで、水槽が何個かに分かれていて、それぞれの成長段階に応じて、水槽で泳いでるアマゴの大きさが違いました。
こちらが、アマゴの幼魚。
こちらで養殖されてるアマゴは全部で30万匹ほど。県でもアマゴの出荷量としては1、2を争うほどの数だそうです。



そして最後に、中平さんとツアー参加者の皆さんとで集合写真をパチリ。
中平さん、お世話になりました、ありがとうございました!
民泊あかくらの建物の隣に空き家が一軒あり、あかくらの手伝いをしてくれたら家賃はいらないので、無料で住むことができるそう。田舎暮らしをしたい夫婦か家族ならOKとのことでした。




民泊あかくらを出発し、最初に向かった先は、民泊あかくらから車で、10分ちょっと走った場所にある、丹倉(あかくら)神社。



ここも昨日の「まないたさま」に続き、なんとも神聖で厳かな空気が流れている場所でした。


そのあと向かった先は、また車でしばらく走った場所にある、大丹倉(おおにくら)。
ここもパワースポットで、山頂にある巨石の上に人間が立つことができます。
この時点で天気予報どおり、雨が降り出してて、レインウェアを着て、巨石の上までこれから登ろうとしています。
巨石の片方は断崖絶壁になっていて、足を滑らすと大変なことになるので、、雨でツルツル滑る岩肌を慎重に登っていきます。


うおースゴイ。そしてマジで怖い。。




そしてそのあとも雨が降る中、車を走らせ、先ほどの大丹倉から下を見下ろしていた場所まで車で降りてきて、さっき登っていた大丹倉を下から見上げます。
あんなところに登っていたのか。。


そしてまた車に乗り込み、蝶羽根岩という岩がある場所に来ました。蝶の羽根に似ているからとつけられた名前で、マグマが成分や生成の過程でこのような自然が作りだす、美しい岩の模様ができるそうです。


そして、時間はそろそろ昼食時。昼食を食べるために向かった先は、もともと大阪のご出身で熊野のこの地に魅せられて、数年前に移住をされて来たご夫婦が経営されているジビエカレーのお店、ちゃやさん。


いらっしゃいませ~。


店内はこんな感じで、オシャレでいい雰囲気。ご主人が大工さんで、普通の民家を自分たちで手をかけて改装されています。店内で使われてる食器もすべてご夫婦が、陶芸で作られたもの。



そして自分が頼んだものは、石焼きジビエカレー。鹿や猪肉が入ったヘルシーなジビエカレーを、石焼きビビンバ風に石焼きしたもので、美味しかったですね。スパイシーは自分には少し強い目で、石焼きなのでカレーがいつまでも冷めずに、そしておこげになったご飯のパリパリ感とカレーとのマッチングがまたグーでした。


お店を出る際にお母さんにご挨拶をして、実は今リヤカーで日本一周をしてるんですよと言うと、そういうチャレレンジングな旅をしてる旅人を応援されてるそうで、もともと岩山をフリーで登っていくフリークライミングをやっておられて(ツアーガイドの咲恵さん曰くすごい腕前だそうです)、美しい岩山がたくさんあるこの熊野の地を気に入って移住されてきたようで、そしてお店の横の建物で旅人のために一泊500円で泊まれる場所を提供されてるそうです。旅人にはほんとにありがたい話です。「ほんま身体にだけは気ぃつけて旅して下さいね」と言って頂きました。ご馳走さまでした、ほんとありがとうございました!



そして次に車で向かった先は、北上川という川が流れる上流にある、瀞峡(どろきょう)。ここは、三重県と和歌山県と奈良県の三県が交わる場所にある渓谷で、この写真に写っているなんとも味わいのあるいい感じの建物は瀞ホテルといい、今はホテルではなく、数年前に移住をしてきた若いご夫婦がこちらでカフェをやっておられるようで、以前にテレビでも取り上げられたそうで、残念ながら訪れた時は準備中で閉まってましたが、木花堂の咲恵さんはこちらのご夫婦がつくる自然栽培の野菜を定期的に届けてもらっていたり、今度こちらに木花堂さんの商品を置かせてもらうことになっていたりと、木花堂さんとも繋がりの深いところでした。



里山資本主義の本ではないですが、こういう風に若い人たちが、今までは過疎の村だとか言われていた場所にどんどん移住をしてきて、その中で懐かしくも新しい暮らし、新しい社会のあり方、そういうものをどんどん楽しんで創り出していっているのを、日本中を旅しててほんといろんな場所で目にします。


これが瀞峡。雨が降って霞がかかり、幻想的な風景。



そしてここには、いつ架けられたのか、分からない、味わいのある吊り橋がかかっていて。



少し渡ってみました。恐怖感がハンパなかったです(笑)



そして、そのあとは、丸山千枚田という棚田が広がる素晴らしい場所を見学。
千葉県の鴨川にも大山千枚田という棚田があり、そこの風景を思い出しました。
山間部でお米を作る昔の人の知恵と技術、そして日本的な美しい景色の広がるこの棚田という文化、ほんと素晴らしいと思います。


このあとは、車で熊野市駅に向い、ツアー参加者の皆さんと分れを惜しみながら、これにて解散となりました。


さて、長くなった、奥熊野のモニターツアーのレポートですが、自分の稚拙な文書では感じたことのすべてを伝えるのは無理ですが…、とにかく奥が深すぎて、一日や二日回っただけでは、この熊野の奥深さを理解するのは無理です。。
ただ、今まではリヤカーで歩いてて海側の町の熊野の顔しかし知らなかったんですが、山側はまたまったく雰囲気が違い(自分的には山側のほうをぜひ見るべきだと感じました)、海と山の両方を見て初めて、熊野なんだと知りました。

今回、当初こういうツアーに参加させてもらう予定など全くなくて、熊野を通り抜けようとしてた時にご縁とご縁が繋がりありがたいことに今回のツアーに参加させて頂き熊野の山側の奥深さを少しだけ垣間見ることができましたが、熊野マジックというか、「ちょっとリヤカーの人、もっと熊野を見ていってや~」という大いなる不思議な力が働いてたのか分かりませんが、、
とにかく、感謝感謝ですね。

ツアーガイドの木花堂の咲恵さん、サーファーでサーフボードシェイパーの小倉さん、ツアー参加者の和子さん、リッチョさん、民泊あかくらの中平さん、旅イラストライターのめぐみさん、そして、今回のツアーでお世話になった、すべての方々、ほんと、ありがとうございました!m(__)m






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