「大阪籠球基金」 | 大阪籠球会~ORK~ISEの日記

大阪籠球会~ORK~ISEの日記

バスケを通してのエトセトラ・・・。

ご無沙汰してます。
もしかしたらはじめましての人がいるかもしれないので挨拶をしておきます。
大阪籠球会ISEこと田辺正峰(まさほ)です。

ちょいちょい更新しようと思いながら気がつけば2ヶ月以上経っていました・・・。

去年の11月から職場が変わり(今はアメ村の整骨院で働いてます)今まで以上にドタバタしていました。
前の職場では暇な時にblogアップしたりしてたんで・・・(猛爆)
Twitterやインスタなどで写真や情報は発信していますがその時だけの感情を文字に表していて改めて思ったこととかは自分の中で処理してしまったりもしていました。

今は沖縄から大阪に帰ってきて漫画喫茶からblogをアップしています。家にはテレビもパソコンもないので・・・笑(猛爆)

久々にblogを更新するのはいろんな人に「知ってもらいたい活動」があるからです。
早く書かないとと思いながら中々書くことができませんでした。
「知ってもらいたい活動」を書く前に、重たい腰を上げてくれるキッカケになった本を紹介します。

「横山健~随感随筆編~」



この本を読んでケツを蹴り上げられ今パソコンの前に座ってます。
健さんのことを書き出すととまらなくなるのでまたの機会に・・・
音楽がどう、バンドがどう、って言う前に一人の日本人として読んでほしい一冊です。
blog書き出して10行足らずの間に2回も使った(猛爆)は健さんがよく使うので真似てみました。笑


さっき書いた「知ってもらいたい活動」は「大阪籠球基金」です。





知ってくれてる人も沢山いると思いますが、改めて協力お願いしたいと思いblog書かせてもらってます。
3.11の震災直後「自分達にも何かできないか?」とメンバーで話し合い一つの活動を始めました。それが「大阪籠球基金」です。
何故「今」改めて協力をお願いするのか?

簡単に言うと「ボールやゴールを必要とする場所」に「ボールやゴールを送れていない」からです。
基金が集まりにくくなっているのが現状です。
詳細の後に3月に東北へ行った時のことを書きます。
実際に東北へ行って改めてまだまだこの活動は必要だと感じました。

もしこの記事を読んで何か感じてもらえたなら少しでも何か行動を起こしてほしいなと思います。
別にこの基金に協力する事が行動だとは思いません。
改めて何かを感じてもらえたなら。。。


ここからは「大阪籠球基金」の詳細です。


2011.3.11東日本大震災をきっかけにストリートボールチーム"大阪籠球会"がバスケットボールを通じての東北への支援活動をする為に設立された基金活動です。募金活動により集まった基金からバスケットボールとバスケットゴールの寄付、現地へのパフォーマンスやクリニック活動などを行っています。

東北訪問の写真はこちら → http://www.flickr.com/photos/osakaro-kyukai/sets/

大阪籠球会(Song Riders)が出演する試合会場やイベントにて、募金箱の設置やブースを設けさせて頂きます。(※直接、基金への振込でも構いません。)

【大阪籠球会基金】
振込銀行・支店名 :三菱東京UFJ銀行 心斎橋支店
預金種類 :普通預金
口座番号 :0110538
口座名義:大阪籠球会(オオサカロウキュウカイ)
※振込手数料はご負担下さい。


■2011年5月■
LOVE FOR NIPONの団体と共に宮城県山元町訪問
・避難所で炊き出し、山下中学校でパフォーマンスと試合で交流する。
・津波で被害を受けた沿岸部を回る。
・災害FM局の『りんごラジオ』出演

■2011年8月■
自身の主催イベント『バスケ祭2012』をチャリティーイベントとして開催。
*ここから大阪籠球基金を設立する。
*バスケットゴールとボールを購入し、2月に訪れた山下中学と同じ町内ある坂元中学にバスケットゴール二台とボールを寄付する。

■2012年2月■
再び宮城県山元町を訪れ、前回の山下中学に加え坂元中学でもパフォーマンス、試合での交流をして回る。
前回同様、被災した地域を回り、りんごラジオ出演。

■2013年2月■
*基金で購入したバスケットゴール二台とボールを宮城県石巻市にあるスケートパーク『ONE PARK』へ寄付。
ゴールとボールを寄付した石巻市ONE PARKへ訪問。
津波で被害を受けた石巻市、女川町を回る。
『東北ライブハウス大作戦』により2012年に完成した石巻の『ブルーレジスタンス』へ訪問。
石巻市内にある広渕小学校にてバスケットボールクリニック開催。
一年ぶりに山元町を訪問し坂元中学でパフォーマンスと試合などで交流。
被災地を回り三回目となるりんごラジオ出演。

■2013年11月■
石巻ONE parkで開催されたイベントに出演。

■現在、大船渡、気仙沼、牡鹿半島(小渕浜の公園)へゴールとボールの寄付予定■



これが今までの活動です。
次は、最後に書いてる寄付予定の場所にゴールとボールを送ります。
いろんな人からお話を頂き寄付する前に実際現地へと思い3月の末に一人で東北へ行ってきました。


まず向かったのは宮城県石巻市にある「小渕浜」
この小さな浜に一つの公園が完成しました。

「幡ヶ谷再生大学」というチームが長い時間をかけて作った公園です。URL貼り付けておくので一度見てみてください。
http://hatagaya-saisei-univ.jp/rebirth/index.html

「幡ヶ谷再生大学」の中心的存在である「BRAHMAN」
俺が高校の時から憧れているバンドです。
そんな憧れのバンドと震災後に知り合うことができVoのTOSHI-LOWさんから「ゆかりさん」という一人の女性を紹介されました。
メールには「俺が間に入んなくてもこの人と行動したら間違いないから」の短い文章と電話番号が貼り付けられていました。
その直後、タイミング良く大阪で会うことができいろんな話ができました。
今回の東北もゆかりさんとスケジュールを合わせ一緒に小渕へ行きました。
仙台から石巻までバスで移動し、石巻から小渕まではBLUE RESISTANCEの黒澤さんの車で送ってもらいました。
小渕の「あたご荘」で打ち合わせ。
その日は現地の人もビックリの大雨でした。泣

打ち合わせの後に小渕の公園を見にいきました。
大雨の中「ここにゴールが置けて地元の子供達と一緒に遊べたら楽しいだろうな」と妄想を膨らましていました。
公園の後はこの頃収穫がピークだったワカメの工場見学にも行きました。
お土産にと大量のワカメを頂きました。
なんつーか、田舎独特のおもてなし感。田舎で育った俺にはめちゃくちゃ心地よかったな。








「あたご荘」
次は絶対泊まりで行きたいな。

石巻まで戻ってゆかりさん黒澤さんとはお別れ。

籠球基金でゴールとボール送らせてもらった石巻one prakのヒデさんと石巻で再会。
ヒデさんの先輩高野さんも合流し深い時間まで飲みました。
最初は寄付した側と寄付された側の関係やったけどこうやって何回か会って飲んだりすると普通に「東北の友達」って感じになる。
だから「被災地へ活動しに行く」から「東北の友達に会いに行く」ってスタンスに変わってくる。
震災や復興の話はもちろんやけど男が集まって飲めば結局下ネタで親交が深まるよね(猛爆)
これは万国共通やと思う。



いい感じに親交が深まった所でヒデさんに石巻の漫画喫茶に送ってもらい大好きなフラットブースで就寝。笑


翌日は大船渡への移動予定日。
僕らの活動を知ってくれていたSPCの西片さん(東北ライブハウス大作戦http://www.livehouse-daisakusen.com/index2.html)やガゥガゥでお馴染みのMAN WITH A MISSIONのVoトーキョー・タナカ氏より連絡をもらって大船渡の現状を聞きました。

漫画喫茶で石巻から大船渡への行き方を調べるもなんせ面倒・・・。
ということで久々のアレで移動。




紙切れ一枚でどこまででも移動できる必殺技です。笑

何の問題もなく無事大船渡に到着。
大船渡から気仙沼まで迎えにきてくれた新沼さん家族と。



新沼さんは「復興おおふなとプレハブ横丁」でHustleという飲食店を経営しています。
この時、初対面だったんですがこの日から新沼さん宅に二泊することになります(猛爆)

しかも新沼さん家で出してもらった布団は10-FEETが布団大作戦で東北へ送ってくれた布団でした。
なんかそれ聞いただけで温かさ30%ぐらい増したな。笑

津波でお店を流されてすぐに行動を起こし今でも街の再建に先頭に立って走っている新沼さん。
いろんな話を聞けてほんまよかった。
店は流されたけど家は津波から逃れることができた新沼さん。

「俺は被災地には住んでるけど被災者ではない」

って言葉が今でも頭から離れません。
同じ街に住んでいてもそれぞれの想い、それぞれの悩みがあるんだなって思った。
またここに来てもっといろんな人の話を聞きたいな。


店の外にはゴールが置いてあって子供が遊んでました。
大船渡はまだかなりの人が仮設で暮らしています。
バスケだけじゃなくもっと子供達の遊び場が必要だなと感じた。





翌日、「大船渡FREAKS」へ先程紹介した「東北ライブハウス大作戦」で完成したライブハウスです。




「木札作戦」にも参加!



「木札作戦」→http://www.go-freaks.com/kifuda

FREAKSを後にし前日ハッスルで紹介してもらった大船渡のバスケショップ「TimeOut」へ。

「TimeOut」
大船渡市赤崎町字中井92-17  TEL05033372490
月曜定休  10:00~19:00




はっきり言ってアクセスはスーパー悪いです。笑
でも田舎にしかできないスタイルが凄くいい。
外にはコートがあって地元の中学生がバスケしてました。
こんな店が自分の地元にあったら入り浸ってまうやろなー。
ほんま居心地がよかった。
なんか流れで地元の中学校とミニバスでクリニックさせてもらうことに。




楽しくて有意義な時間が過ごせた。
大船渡は柏の勉族とも震災前から交流があるのでなんか一緒にしたいな。
バスケでもっともっと「繋」がっていこう。

楽しい大船渡での時間もあっという間に過ぎ翌日は仙台まで移動する日。
移動手段はやはり必殺技かと考えながらハッスルで晩御飯を食べていたら北海道からマイクロバスケで被災地を巡っていた大学生達と出会う。

出会う→話す→仲良くなる→明日の予定聞かれる→「僕らも明日被災地回りながら夜仙台に行きます!乗っていきます!?」

キ・キ・キタ------------------!!!!!!!

人生初の予約制ヒッチハイク。笑

ということで旅のしおりまで作っている「計画的大学生」とヒッチハイクで移動する「無計画おじさん」との短い旅が始まったのです。




「計画的大学生」のおかげで効率よく被災地を回ることができました。






気仙沼の復興商店街、南三陸の防災庁舎、石巻の大川小学校。

それぞれの場所でそれぞれ思うことはありましたが、共通して思ったことは

「まだまだ、まだまだ」

これは形的なことも内面的なことも含めてです。
なんかぼやっとした表現になってしまったけどこれが自分の中で一番しっくりきました。



気仙沼では無茶振りパフォーマンスさせられました。笑
ボール一個でここまでコミュニケーションできる。
やっぱ旅に出るときはボールは必需品だな。

バスでの移動中は震災のことから恋愛トークまで。
なんか自分も大学生になったみたいでした(実際は干支が一回りしている。猛爆)

仙台港から北海道までフェリー移動の計画的大学生クルーとは仙台でお別れ。
最後の「出会えてよかったです」の一言にはぐっときました。

仙台到着して東北最後の夜は「AIRJAM2012」で出会った仲間と飲み。
AIRJAMで終演後にゴミを拾うキッズが数名。
みんな10-FEETのTシャツ着てたから勝手に親近感(ついでにとんちんかん風に)
集合写真をインカメラで撮ろうとしてたので「写真撮りますよ」って声かけたのがキッカケ。
そっからアフターパーティーで一緒にワイワイして仲良くなった。

今回の旅の話から恋愛話まで・・・。
結局みんな朝まで付き合ってくれました。




またみんなでLIVE行きたいな。
朝の飛行機で大阪帰って昼から仕事。
元気印のおっさんもさすがにこんな感じになってました。笑





長くなったけどこれでも端折って書いてます。

もっと文才があればと思いながらも自分なりに表現してみたつもりです。
思い出したことや言いたいことが増えたら付け加えていこうと思います。

「大阪籠球基金」のことを一人でも多くの人に伝えたくてこのblogを書きました。

今回を含め何度か東北に行って思ったことが「自分達の世代だけで完璧な復興はありえない」
そうなると今の子供達やその子供達にいろんなことを託すことになる。
ここからは追加で書いてます。
さっきblogを一通り書いてtwitterで拡散お願いしました。
個人的にも繋がりある人に連絡して拡散お願いしました。
いち早く動いてくれたのがバンドマンの人達。
「東北ライブハウス大作戦」をはじめ「NBC作戦」など震災直後から継続して活動している人達がほんと多いです。
大阪籠球会はバスケもするしパフォーマンスもする。メンバーで構成された歌を歌うグループだっている。
だから日本のいろんな場所に行って活動することが多いです。
籠球会はバスケチームだけど俺は勝手にバンドっぽいなって思ってます。
だからこそこうやって活動に賛同してくれるバンドマンが多いんじゃないかな?

みんなで作ったライブハウス。
みんなで作ったバスケコート。
音楽やバスケで成長した子供達が街を復興に導く。
そう願ってます。そう信じてます。

バスケができなくなっても続けていこう。
もし、もしも自分の住んでる街や自分の故郷が災害に襲われた時、何ができるか?
一人一人答えは違うし、何が正解で不正解なんてないと思うけど、考え続けて動き続けることが大事やと思う。
自分も考え続けて動き続けます。

日本は不言実行が美学とされることが多いですが、俺は弱い人間なんでこうやっていろんな人に言っておかないと自分で逃げる理由作ってしまうんです。
自分で自分のケツを蹴り上げる為のblogでもあります。

最後まで読んでくれた人、ほんまにありがとう。
最初にも書いたけど、籠球基金に協力だけが行動じゃないと思ってます。
それぞれの行動がどっかで繋がっていけば嬉しいな。
ゴールやボール送る予定地にきちんと届けることができたらまたここで報告させてもらいます。

blogはもうちょいマメに更新しよっと。笑


ps 猛爆使いすぎて怒ってる健さんファンいたらごめんなさい。猛爆